中国のインターネットカフェを利用して不正にマイニング 犯人16人が逮捕
仮想通貨市場のハッキング被害は近年進化を遂げており、「Siacoin Mining Malware(シアコイン・マイニング・マルウェア)」というハッキング手法で中国でハッカー集団がコンピューター保守企業と結託して、インターネットカフェに設置したコンピュータを使用して、仮想通貨シアコイン(Siacoin)を不正にマイニングし逮捕されました。
このような仮想通貨のハッキング方法はシアコインのみならず、匿名通貨として有名なMonero(モネロ)は、セキュリティ会社Palo Alto Networksによると全体の5%は違法な手段を使い採掘されたものだと推定されています。
「Siacoin Mining Malware(シアコイン・マイニング・マルウェア)」とは、ハッカー達が仮想通貨シアコインを採掘するために、対象となるコンピュータでマイニングができるマルウェアを開発しました。
このマルウェアをインターネットカフェのコンピュータに導入させるため、中国のコンピュータ保守会社と結託しコンピュータにマルウェアを導入させた様です。
今回の事件は、あるインターネット事業者が膨大な電気料金の請求を発見し、インターネットビジネスが実現できないことから、不審に思ったインターネット事業者が地元警察に通報したことで事件が判明しました。
すでに逮捕者は出ていますが、現在、このマルウェアは中国の30都市以上に広まっており、100以上のコンピュータ保守会社もこの計画に関与している疑いがあります。
さらに、インターネットコンピュータにマルウェアが感染している数は100,000以上にも上り全てを特定し解決するにも時間がかかるとされています。