Amazonが将来もNFT販売の可能性を示唆

Amazonが将来的にNFT販売の可能性に言及

世界最大のオンライン小売業者Amazonのアンディ・ジャシー(Andy Jassy)CEO(最高経営責任者)は、Amazonが将来的にNFTを販売する可能性を示唆したことが明らかになった。

日本語訳:
「NFTsは非常に大幅に成長し続けると思います。小売業の支払いメカニズムとして仮想通貨を追加することはおそらく近いとは言えません。しかし、時間の経過とともに仮想通貨が登場し、可能になると信じています。将来的には可能です」とAmazonのジャシーCEOは述べています。

CNBCのトーク番組Squawkbox(スクワークボックス)のインタビューでジャシー氏は、Amazonが仮想通貨決済を可能にするまでには至らないものの、NFT販売は将来的にないとは言えないかもしれないとの見解を示し、次のように語った。

NFTは今後も非常に大きな伸びを見せると思います。私たちは、小売事業における決済メカニズムとして仮想通貨を加えるまでには至っていないかもしれませんが、時間の経過とともに仮想通貨がより大きくなることで、Amazonが仮想通貨決済を取り入れる可能性があると信じています。


一時は仮想通貨決済導入のニュースも報じられたAmazon

Amazonは2021年、デジタル通貨とブロックチェーン製品の有識者をスカウトし始めたことで、Amazonがプラットフォームに仮想通貨決済を統合するのではないかという噂を呼び起こした。

当時、ロンドンの経済新聞などは、Amazonが2022年までに独自のトークンを発行する予定であるとの記事を書いたこともあり、仮想通貨の価格に影響を与えており、当NEXTMONEYの特集記事「Amazonが仮想通貨関連の求人が公開:ビットコインの支払いを受け入れる予定か」でも同ニュースを特集記事で報じている。

しかし、その期待とは裏腹にAmazonは仮想通貨への具体的なアプローチを見せておらず、「Amazonがビットコインを受け入れる仮想通貨サポート計画について否定」で報じたように、これらの内容を正式に否定するに至っている。

企業評価額がほぼ仮想通貨市場と同等価値を有するAmazon

Amazonは1.6兆ドル(約202兆6,300億円)の市場評価を受けており、これは仮想通貨市場全体の市場価値が1.97兆ドル(約249兆4,900億円)であることを考えると、ほぼ仮想通貨市場全体と同規模の評価を得ていることがわかる。そのため、Amazonが仮想通貨市場に参加することで、市場への影響があることは言うまでもなく、大きな注目が集まる。実際、Amazonのクラウドサービス部門であるAWS(Amazon Web Services)がブロックチェーンサービスAmazon Managed Blockchainを提供するなど、すでにブロックチェーン領域に参入しており、2021年3月にはイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンのサポートを開始したことが発表された。

eコマース企業に関しては、グローバル電子決済を手掛けるeBayが2021年5月にNFTの販売ができるようにポリシーを変更したことで、NFTの取り扱いを開始している。一方で、Facebookが10月にMetaにブランド変更するという大胆なステップを踏んだことで、Microsoftはメタバースの大手であるActivision Blizzardを690億ドル(約8兆7,381億円)で買収するなど積極的な動きを見せている。また、GoogleとYouTubeの親会社であるAlphabetは、新しいWeb3やブロックチェーン製品の発売を模索しており、ビデオクリエーターのために、NFTをストリーミングサービスを統合する計画を明らかにしているとのこと。

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