HSBCがアジアの裕福層向けメタバースを提供へ
英国の商業銀行を主体とする世界最大級のメガバンクHSBCホールディングス(HSBC Holdings plc)は、他の金融サービス会社が仮想現実空間=メタバースで見ているように、香港とシンガポールからのビリオネアとミリオネアのクライアント専用に、メタバースへの投資機会を獲得することを目的としたファンドの立ち上げを発表した事が分かった。
HSBCは4月6日(水曜日)に発表した声明の中で、メタバース裁量戦略ポートフォリオは、仮想化、インフラストラクチャー、コンピューティング、インターフェース、経験と発見というメタバースエコシステムの5つの投資セグメントに焦点を当てると述べた。
エキサイティングな機会
HSBCの投資およびウェルスソリューションの裁量およびファンドの地域責任者であるリナ・リム(Lina Lim)氏はメタバースエコシステムはまだ揺らん期(ゆりかご期)にあるものの、急速に進化していると 述べ、資産運用部門が管理するこの投資ポートフォリオについて、次のように述べている。
さまざまな起源と規模の企業がエコシステムに持ち込まれているため、プロの投資家にとって「多くの刺激的な機会」を見ています。
メタバースは、ユーザー同氏が、遊び、交流、仕事などができるVR(バーチャルリアリティ=仮想現実)ベースの環境のネットワークで構成されており、これらの仮想空間へのアクセスは、スマートフォンやパソコンなどのさまざまなデバイスを介して可能だ。HSBCはこの裁量ポートフォリオが、香港およびシンガポールで事業を行う富裕層の投資家専用に設計されていることを示している。
3月、当NEXTMONEYの特集記事「HSBCがサンドボックスでメタバースに参入」で報じているように、仮想不動産の区画購入を報告し、「JPモルガンがメタバースに入りDecentraland(MANA)が10%上昇」で特集しているように、米国の投資銀行であるJPモルガンがDecentralandバーチャルリアリティプラットフォームで投資を行った後、メタバースに投資する2番目のグローバル銀行になった。