Bitfuryのネクストマイニングセンター
アムステルダムを拠点とするブロックチェーン技術開発およびマイニングを手掛けるBitfuryが、カナダのオンタリオ州に新しい28MWのデジタル資産マイニング施設を立ち上げると発表した。
デジタル資産マイニングに焦点を当てたテクノロジー企業Bitfuryは、現在、スカンジナビア、東ヨーロッパ、中央アジア、および北アメリカにマイニング施設を有しているが、最新発表で、オンタリオ州サーニアに新たなマイニング施設を設立し、北米での事業を倍増させる予定だ。同施設は16MWの運用容量で当初立ち上げられる計画で、2022年5月末までにさらに12MWが追加される計画とのことだ。
新たなマイニング施設には、適切なブロックチェーンソフトウェアおよびハードウェアソリューションが装備され、専用のASICチップやその他の高性能マイニング機器を採用するとのこと。Bitfuryのブライアン・ブルックス(Brian Brooks)CEO(最高経営責任者)は、次のように主張している。
デジタル資産に対する現在の需要は非常に高く、Bitfuryがクラス最高のインフラストラクチャーと実績のある運用の専門知識を適用して、世界中の多数のクライアントと投資家に選ばれるパートナーとして機能します。
また、Bitfuryデータセンター開発および運用責任者であるオレグ・ブリンコフ(Oleg Blinkov)氏は、同社が最適なエネルギー、超高性能機器、比類のないデータセンター管理経験のメリットを活用するマイニングソリューションを提供することを目指していると述べた。北米は同社取り組みの戦略的地域として説明しており、北米から世界中へ同社の存在感を深めることに興奮を感じていると喜びの言葉を添えている。
Bitfuryの新しいトップ
2011年に設立されたこのBitfuryは、マイニング分野初のプレーヤーの1社である。
同社の企業評価額は10億ドル(約1,151億円)を超えており、マイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏率いるGalaxy Digital社など、著名な支持者がいる。2021年11月、ブライアン・ブルックス氏が組織の新しい最高経営責任者として加わったが、それ以前、同氏はBinanceUSを担当していたことでも広く知られる人物である。
同氏着任後、ヴァレリー・バビロフ(Valery Vavilov)Bitfury前CEOは取締役会会長兼最高経営責任者へとその責務を移している。バビロフ氏による任命に応じて同氏は、デジタル資産業界のヨーロッパのリーダーの間に会社を設立することを誓っており、Bitfuryの最も注目すべき品質、つまりその革新的な性質と優れたテクノロジーを指摘した。