ジブラルタルが世界初の仮想通貨ハブになる可能性が浮上

ジブラルタルが仮想通貨グローバルハブになるk脳性が浮上

かつてタックスヘイブン(※租税回避地または低価税地域を指す)と見なされていた英国領ジブラルタル(Gibraltar)は、仮想通貨取引の世界初グローバルハブになる可能性があることが明らかになった。

英国大手新聞The Guardian(ガーディアン)によると、ジブラルタルを拠点とするブロックチェーン技術グループのValereum Blockchain Plcが2022年、GSX(Gibraltar Stock Exchange=ジブラルタル証券取引所)の買収を検討。これにより、ジブラルタルは世界初の統合証券取引所を運営できるようになり、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やドージコイン(Dogecoin/DOGE)などの仮想通貨を、従来の債券と一緒に取引できるようになる。

グローバルハブとして機能する十分な可能性があるジブラルタル

注目に値するのは、Valereumは2021年10月にGSXの80%を購入するオプションに署名したことを発表しており、今回の買収がより現実的になったとみられている。

ジブラルタルは、イベリア半島の南東端に位置する小半島を占めているイギリスの海外領土であり、長年の間、タックスヘイヴン地域として知られているため、仮想通貨取引所の設立先として注目を集めている。ジブラルタルのアルバート・イソラ(Albert Isola)デジタル金融サービス大臣は次のように語っている。

今日、他のヨーロッパの国で、監督も免許も規制も受けずにまったく同じビジネスを運営することはできないでしょう。そのため、ジブラルタルは仮想通貨のグローバルハブとして機能する十分な可能性があると感じています。

報道によると、ジブラルタルが仮想通貨という多大な注目を集める市場の中心になるというシナリオがある一方で、イメージが悪化して外交制裁を受ける恐れもある。ジブラルタルは仮想通貨規制が緩い地域として知られており、仮想通貨取引所を運営する上で金融犯罪やマネーロンダリングなど多くの懸念も生じている。今回の動きは、ビットコイン、イーサリアム、ドージコインなどの多くの仮想通貨が過去2年間で価値が爆発的に増加していることから、仮想通貨の注目度と影響力が高まっていることを示す証拠であると言える。実際、ドージコインについて語ったイーロン・マスク(Elon Musk)氏や、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏などの著名人らによる露出のおかげで、多くの消費者が仮想通貨に興味を示しているのが現状だ。

ただし、現時点ではValereumもGSXも、仮想通貨取引所の買収や、レポートと保留中の取引に関する正式なコメントを明らかにしていない。