英国で仮想通貨詐欺被害が急増
英国の仮想通貨関連の詐欺の被害者について調査した結果、2021年1月から10月の10カ月間に約2億ドル(約228億円)の被害が発生していたことが分かった。
大手メディアのBloombergによる最新の調査結果報告によると、英国での仮想通貨関連の犯罪数は、2021年の最初の9カ月で2020年と比較して大幅に急増。地元の警察は、悪者が人々を誘惑するために偽の有名人の推薦を大々的に使用することが多いと警告した。
若者が最も危険にさらされている
ブルームバーグの報道によると、2021年の1月から10月の間に、英国で仮想通貨に関連する詐欺被害報告が7,118件あり、犠牲者はその期間でほぼ2億ドルに達している事が分かった。この被害額は、2020年全体よりも30%多い金額である。
当局は、被害に遭った人のうち半数以上が18歳から45歳の若い層であったと指摘。ビットコイン(Bitcoin/BTC)とアルトコインへの投資は、30歳未満の人のほぼ半数が最初の投資オプションとして仮想通貨市場を選択しているため、現地英国の若い人の間で非常に人気があり、詐欺師の標的になっていることが予想される。
ロンドン市警察は、犯罪者の最も一般的な戦術は、すべての事件の79%が同タイプであり、ターゲットを偽有名人の推薦に誘い込むんでいると指摘。クレイグ・マリッシュ(Craig Mullish)臨時刑事主任警部は次のように語っている。
仮想通貨詐欺報告は、過去数年間で大幅に増加しています。オンラインであるということは、犯罪者が無防備な被害者に不正な投資機会でアプローチする機会が増えることを意味します。
英国はいまや犯罪者にとって仮想通貨詐欺の楽園
英国は、仮想通貨関連詐欺について話す際、NatWestのリテールバンキングのデビッド・リンドバーグ(David Lindberg)CEO(最高経営責任者)が、「英国の犯罪者にとって楽園」だと例えている。
彼リンドバーグ氏は、詐欺に関して英国よりも「市場が悪化したことは一度もない」と述べており、この問題を解決するには、英国政府、警察、銀行、ソーシャルメディア事業者が力を合わせることを強調し、次のように語っている。
彼らは知的で、速く動きます。そして、彼らがどのように生命を破壊しようとしているのかを見るのは悲痛です。