ブラジル連邦警察はマネーロンダリング組織の摘発で4億ドル超を押収

ブラジル連邦警察が大規模マネーロンダリン具組織を解体

ブラジル連邦警察は、国際麻薬密売に関連した2件の大規模マネーロンダリング(資金洗浄)作戦の摘発・解体に成功し、4億ドル超を押収した事が分かった。

今回の摘発は、リオデジャネイロ、サンパウロ、サンタカタリーナ、リオグランデ・ド・スルの4州で操作されており、多数の犯罪者拘束につながったという。連邦警察職員は称賛に値する効率性で30カ所以上を捜索し、11人が逮捕され、2017年以来4億1,700万ドル(約578億円)という巨額の資金を洗浄したと推定される犯罪ネットワークに深刻な打撃を与えた。

当局は、2つの組織と、リオデジャネイロの他の2つの企業、タモイオス(2021年)とブルティウム(2022年)との関連性を明らかにしたことから、最近の動向は違法行為の相互関連の性質に光を当てている。マネーロンダリングの背後にある主な動機は、麻薬取引への関与を隠し、資金の違法な出所を効果的に隠すことだ。

リオデジャネイロの仮想通貨取引所の閉鎖は、ロンダリングプロセスの促進において特に重要で、この取引所は、国際麻薬密売業者に送金するためのパイプとして機能し、それによってこれらの犯罪ネットワーク内の複雑なつながりが明らかとなっている。また、法執行当局は、合法性の幻想を作り出すためにフロント企業を広範に利用していることを明らかにした。捜査当局は、この目的のためだけに設立された同様企業を最大20社特定し、組織活動を事実上封じ込めている。

容疑者らは不正利益で購入車や不動産などを購入

捜査中、警察は約5,200万ドル(約72億円)相当に上る現金、トークンおよび資産を押収したほか、一部の容疑者が高級不動産で贅沢な生活を送っていたことも判明し、高級輸入車を所有していたことで容疑者らの不正利益がさらに浮き彫りになった。

捜査の結果、2つの犯罪組織は独立して活動しているものの、外国人によって管理されていたことが判明。詐欺とマネーロンダリングの罪で有罪となった場合、首謀者は最長30年の懲役刑に処されることになる。仮想通貨関連詐欺やねずみ講に対する最近の成功は、ブラジル警察がこうした違法行為と闘う取り組みを強化していることを示唆。仮想通貨ピラミッド企業と疑われるトラスト・インベスティング社の資産は、調査を受けてオークションに掛けられる予定とのこと。さらに当局は先月、別の仮想通貨ねずみ講であるブレイスカンパニーのリーダーとされる人物らを隣国アルゼンチンに逃亡しようとして逮捕している。

これらのマネーロンダリング活動の解体とその違法なつながりの暴露は、金融システムの完全性を守るというブラジル連邦警察の取り組みの証となる。法執行機関は、強力な捜査手法と複数の州にまたがる連携を採用することで、犯罪ネットワークを大幅に混乱させ、マネーロンダリングや麻薬密売活動に関与する人々に大きなメッセージを送る結果となった。なお、現在進行中の金融犯罪との戦いにおいて、当局は引き続き断固として警戒し、加害者を裁きに処し、ブラジル国民の利益を守り法の支配を守る決意を固めている。

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