Coinbaseは英国の顧客向けに150,000ポンドの仮想通貨アカウント保護を開始

Coinbaseが英国の顧客向けに経済的保護を導入

ナスダックに上場し、ますます高い関心が寄せられている人気仮想通貨取引所であるCoinbaseGlobal Incが、アカウントがハッキングされてコンテンツが盗まれた場合に備え、英国の顧客向けに経済的保護を導入した事が分かった。

仮想通貨取引プラットフォームによると、英国アカウントには、不正アクセスに対して最大150,000ポンド(約2,250万円)の払い戻しが含まれるようになった。今回発表された新たな経済的保護は、フィッシング攻撃に巻き込まれた顧客、または詐欺師によって許可なくアカウントにアクセスされた場合に適用されるとのこと。

ここで注意しておきたいのが、顧客自身による誤操作などの過ちはカバーされていない点である。たとえば…、間違ったメールアドレス宛に仮想通貨を送信したり、取引を失ったり、詐欺師に送金するように説得されたりすることはカバーされないが、適用範囲にある場合は資金もカバーされるため、アカウントを離れる必要があり、異なる仮想通貨間で資金を切り替えるハッカーはカバーされないといいう。なお、適用に必要な条件の一つに、警察への盗難被害報告も提出する必要がある。

現在、新たな保証は英国でのみ利用可能であり、対象となる顧客は、30日間開設されるアカウントを使用して、すべてのKYC(Know-You-Customer)ステップを完了しなければならず、完了していない顧客に対しては保護の適用外となる。Coinbaseは、これが仮想通貨市場で、この種の初の保証となっており、英国の経済的補償の取り組みが試験的導入の意味合いが強く、うまく運用できれば、同取引所は他の法域に同様の経済的保護の導入展開を望んでいると述べている。