NFTによってアニメが「本物のアートワーク」に
世界的にも人気のアニメ「ワンピース」のオリジナルイラストがハンエンドコレクターアイテムとして生まれ変わっていたことが分かった。
ブロックチェーンの技術によって、日本アニメ文化に新たな商業的価値をもたらしていることが分かった。現在、アニメは本物のアートワークに変わり、アーティストの資金を調達し、市場や関連ビジネスの成長を促進している。NFT（非代替トークン）の誕生は、我々の身近なところでその仕組みを大きく変え始めており、アニメも大きく変わってきている。1枚の絵を目の前にした時我々はこれまで、作者のサインやロット番号などの記載された証明書によって本物かどうかを識別していたが、現在これらはNFTによってデジタルアートの出所と信頼性の検証に役立っている。
デジタル作品は日本でも問題視されているように、簡単にコピーされる。そのため、以前は本物である証明がとても困難だったが、NFTによって新しい会社が立ち上がり、プラットフォームを構築し、それらを介して購入した商品が本物であるという保証をしている。
人気漫画「ワンピース」もNFTコレクションに参入
1997年から週刊漫画で掲載されている大ヒット漫画「ワンピース」が、2021年9月に100巻を発行。ワンピースは合計4億9千万部以上を売り上げた怪物マンガである。
これは、これまで単独著者による最も印刷されたコミックシリーズの記録を打ち立てており、これを記念して出版元である集英社が、同シリーズから10のクラシックシーンを選び、1品50万円の豪華なプリントに変え、各イラストの限定版プリントを最大20枚購入する権利を抽選で開催。9月25日（土曜日）から26日（日曜日）まで開催された宝くじは、3,000をはるかに超えるエントリーを集めた。ブロックチェーンの取引履歴でその信頼性が保証され、各プリントにはICタグ付きの紙の証明書が付属しており、所有者はスマートフォンでタグを読むことでアートワークの所有者が変わったことを確認できる。
ブロックチェーンを使用して検証
集英社マンガアートヘリテージプロジェクトで使用されているブロックチェーンテクノロジーは、2014年に現代アーティストの施井泰平氏によって設立されたスタートアップであるスタートバーン社によって提供されている。
スタートバーンは証明書を発行し、証明書には、アートワークが展示、保存、復元された時期と場所、および取引されたオークションハウスに関する情報も含まれる。オークション主催者やアートeコマースサービスなどの企業は、スタートバーンのデータベースを使用し、さらにブロックチェーンを使用してアートワークの信憑性を確認している。
スタートバーンは、日本の広告代理店である電通と共同で、7月にNFTでビジネスをしようとしている企業にコンサルティングサービスを提供している。NFTは、オンラインゲームのアイテムからトレーディングカードまで、あらゆるもののデータを追跡するために使用されるデジタル資産で、これらのアイテムの一意性は、ブロックチェーンテクノロジーを使用して検証される。
