元SEC取締役レッドファーン氏がCoinbaseを4カ月で辞任
SEC(米国証券取引委員会)の元取締役であるブレット・レッドファーン(Brett Redfearn)氏が、仮想通貨取引所Coinbase就任わずか4カ月で、辞職したことがWSJ(ウォールストリートジャーナル)の独占報道によって判明した。
報道によると、CoinbaseはNasdaqへの上場前にあたる2021年3月30日、資本市場の責任者としてレッドファーン氏を資本市場担当副社長の座で採用したと発表。しかし、同氏はわずか4カ月で辞任しており、仮想通貨メディアTheBlockのメール取材に対し、Coinbaseのスポークスマンは次のように語っている。
私たちは彼の貢献に感謝し、彼の将来の努力が最善であることを願っています。
レッドファーン氏は、JPモルガンとBearStearns (※2008年5月30日に、JPモルガンに救済買収)で上級商官を務めた後、2017年から2020年までSECで3年間任務し、ブローカーと取引所を監督する部門を率いていた。
複数メディアが報じるレッドファーン氏の辞任
WSJの報道によると同氏の辞任理由は、同取引所が事業優先順位をデジタル資産証券から事業転換する事を決定をしたことが辞任の要因だと報じている。Coinbaseのスポークスマンは、取引所は代わりに分散型ファイナンスを優先していると述べている。
複数メディアによって報じられた内容によると、Coinbaseが優先順位を変更した背景には、分散型ファイナンス(DeFi)へのアクセスに対する消費者の需要の高まりを反映していると語っており、DeFiの優先順位付けを検討したとき、デジタル資産証券分野の優先順位を下げたと情報筋が述べていると報じている。レッドファーン氏との「友好的な」分割は、ワシントンでの行動として起こり、トークン化された株式が現在の規制の枠組みに準拠しているかどうかについて疑問を投げかけている。