テザーが間もなく完全監査へ
テザー(Tether/USDT)は、USDTが本当のステーブルコインではないと主張する声も聞こえていることから、数カ月以内に監査を約束した事が分かった。
テザーは、実世界の資産に関連付けられているデジタル通貨で、その価値は米ドルに紐づけされているが、USDTに対し、本当に安定したコインではないと主張する声が途絶える事なく聞こえていることから、今後数カ月で監査を実施する事を約した。テザーによると、完全な監査はまもなく行われる予定で、プロジェクトの顧問弁護士によると、世界で最も人気のあるステーブルコインであるテザーの公式監査が数カ月以内に行われる事を公表した。
報告によると、世界で3番目に大きい仮想通貨(※CoinMarketCap調べ)の監査は長年にわたって期待されてきたが、増大する統治圧力に対してプロセスを加速させるとみられる。テザーのパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CTO(最高技術責任者)とゼネラルカウンセルのスチュアート・ヘグナー(Stu Hoegner)氏は、インタビューの中で次のように語っている。
私たちは、ステーブルコインセクターで誰もまだ行っていない会計監査の取得に向けて取り組んでいます。
ヘグナー氏は、同社が最初に会計監査を受けることを目指していると述べた際、数年という長期ではなく、数カ月で来るだろうと明かし、USDTはその資産と1対1で支援されており、それらの準備金がすべて米ドルではないことを明らかにした。同氏によると、テザーの資産はゆっくりとドル加重されているとのこと。ただし、現金同等物、担保付ローン、仮想通貨、およびその他の投資が含まれているとのことだ。
テザーレポートによると、USDTの現在の時価総額は620億(約7兆8,330億円)で、2021年初めから195%成長している。さらに、テザーは、米国議員による厳重な監視を受け、5月に初めてUSDTの裏付けの内訳を報告している。