サザビーズがWWWをNFTオークションに
世界二大オークションハウスのひとつとして知られるSotheby’s(サザビーズ)は、ワールドワイドウェブ(WWW)の作成に使用した元のソースコードのNFTをオークションにかけることを正式に発表した。
サザビーズの発表によると、オークションハウスは6月23日(水曜日)にワールドワイドウェブNFTでの入札の受付を開始する。WWWは1989年にイギリスのコンピュータ科学者で「インターネットの父」と呼ばれるティム・バーナーズリー(Tim Berners-Lee)氏によって発明されたハイパーテキストシステムであり、インターネットの始祖とも言われている。同氏は、WWWソースコードの特許を取得せずにオープンソースとすることで、現在までのインターネットの進歩に大きく貢献した人物である。
WWWオークションの詳細
セールは6月23日から30日まで開始され、WWWのソースコード9,555行のほか、開発過程を回顧した手紙、フルコードが描かれたポスターなどがパッケージされており、入札は1,000ドル(約11万円)から開始される。また、今回のNFT売却によるすべての収益は、バーナーズリー氏と彼の妻が支援するイニシアチブに利用される予定とのことで、バーナーズリー氏は次に用に語っている。
私は将来について予測していませんが、その、知識、可能性がオープンであり、私たち全員がまだ想像できない次の技術革新を創造、探求し続けるために利用できることを心から願っています。NFTは、アートワークであれ、このようなデジタルアーティファクトであれ、この領域での最新の遊び心のある作品は、存在する最も適切な所有権の手段で、これらはウェブの背後にある起源をパッケージ化するための理想的な方法です。
デジタルアセットの一種であるNFT
NFTとは、ブロックチェーン技術を用いたデジタルアセットの一種で、これまでのデジタルアートでは難しかった作品の唯一無二性を保証するものとして、アートマーケットで近年大きな注目を集めている。
一方サザビーズは、NFTオークションに本格的に参入し始めており、今年3月、NEXTMONEYの特集記事「デジタルアーティストPak、NFTを燃やして手に入れる新しいトークンを発売」で報じたように、オークションハウスはデジタルアーティストのPak氏によるトークン化されたアートを提供すると発表している。また、ロンドンのセールスルームはCryptoPunkを1,180万ドルで販売しており、このタイプのアートワークの世界記録を樹立している。