Huobiグループが1億ドルのファンドを立ち上げ
シンガポールを拠点とする仮想通貨取引所Huobi（フォビ）が、1億ドル（約109億円）の資金調達イニシアチブでセクターをサポートする計画を明らかにした。
主要仮想通貨取引所であるHuobiGlobalの持ち株会社であるHuobiGroupは、DeFi（分散型ファイナンス）プロジェクト、NFT（非代替トークン）、および関連企業の合併と買収を対象とした新しい子会社「Huobi Ventures」を立ち上げた事を発表した。
1億ドルをDeFiに捧げたHuobi
5月13日（木曜日）に公開されたプレスリリースで同社は「HuobiVentures」と呼ばれるこの新しいベンチャー投資部門に対し、初期段階のDeFi投資、合併、買収のために1億ドルでローンチしたと発表している。
Huobi Groupのこの新しい子会社の最終的な目標は、会社の投資ポートフォリオを増やし、合併や買収に加えて、いくつかの革新的なブロックチェーン関連プロジェクトに長期的なサポートを提供することであると明かしている。また、1億ドルの基金は今後3年間かけ、新しいブロックチェーンおよびDeFiプロジェクトをサポートし、同社の製品提供を拡大させていくとして、次のように述べている。
買収は、Huobiの成長を続けるブロックチェーン対応のアプリケーションとサービスに統合され、ビジネスを新しい市場に拡大します。ベンチャーキャピタル部門は、新たなブロックチェーンのユースケースとDeFiプロジェクトに長期投資を行う予定です。
NFTで1,000万ドル
Huobiは、仮想通貨業界内で急速に成長している分野であるNFT（Non-Fungible Token=非代替トークン）市場への関心を明らかにした。
同社は、HuobiVenturesがデジタル収集品とその市場全体への投資に使用されるNFTファンドを作成するために1,000万ドルを費やすと述べたうえでHuobiのリリー・チャン（Lily Zhang）CFO（最高財務責任者）は次のように語っている。
現在の市場規模は、NFTで実際に可能なことのほんの一部であるり、近い将来、ゲーム、メディア、エンタープライズなどでユースケースが増えると見ています。
プレスリリースには、Huobi Venturesが、Huobi Eco Fund、Huobi Capital、Huobi DeFiLabsなどの他のHuobi投資ビークルの複数を統合することも発表されており、チャン氏は次のように語っている。
投資戦略を初統合なので、今回のローンチに非常に興奮しています。ベンチャー投資と企業買収は常に私たちの長期戦略の一部でしたが、ブロックチェーンとデジタル資産の採用が加速しているため、市場は私たちがはるかに大規模に投資する準備ができています。
