DeFi貸付会社Aaveが流動性マイニングプログラムを開始する予定

DeFi貸付大手のAaveが動性マイニングプログラムを開始予定

DeFi貸付大手のAave(アーベ)が、流動性マイニングプログラムを開始する予定であることが明らかになった。

Aaveは、4月26日に流動性マイニングプログラムを開始計画を発表し、この機能により、同社は人気のある分散型ファイナンス(DeFi)プロトコルになる事を目指している。同プログラムは、リーチと収益の面で企業がコンパウンドを上回るのを支援するように設定されており、CompoundやMakerDAOなど、他のプロトコルよりも上位にランク付けするのにも役立つ。

4月24日(土曜日)、AaveはAave Improvement Proposal(AIP)で必要なクォーラムを達成しており、26日(月曜日)から、DAI、ETH、GUSD、UDSC、USDT、およびWTBCプールのプロトコルの4つの流動性プロバイダーがstAAVE報酬を受け取れる。

AIP 16に基づいて提供された提案によると、選択されたプールの流動性プロバイダーと借り手は、毎日2200のstAAVEトークンを共有する。この提案は、Aaveの投資家の1人であり、ParafiCapital  https://www.parafi.capital/ の幹部であるアンジャン・ヴィノド(Anjan Vinod)氏によってなされたもので、ヴィノド氏によると、この提案の目的は、さまざまな市場での貸し借りを促進し、ユーザーへの発行ガバナンストークンを増やす事だと述べている。

実際、Aaveの最大の競争相手はCompoundであると考えられており、Compoundは合計ロック値(TVL)が154億ドル(約1兆7,000億円)を超える最大規模のDeFiプロトコルだ。一方、Aaveには、Ethereum v1、Ethereum v2、Polygon、AMM LPトークンなど、さまざまなトークンで68億ドル(約7,367億円)のロック値(TVL)がある。そのため、今回の新しいプログラムの開始により、ステーブルコインで報酬が発行されるため、AaveのTVLが増加することが期待されている。

一方で、同社の現在のマイニングプログラムは2021年7月中旬に終了する予定であり、ヴィノド氏によると、流動性マイニングプログラムの開始は、流動性マイニングがAaveのエコシステムに有益であるかどうかを特定するためのテストとして行われる。また、Aaveのコミュニティのかなりの割合が当初は提案を支持していなかったようだが、エコシステムへのプラスの効果により、この考えが変わることが期待されている。