BitGo が仮想通貨保険を拡大
カリフォルニアに本拠を構えるデジタル資産信託およびセキュリティサービスを提供するBitGoは4月21日(水曜日)、「Dedicated Customer Excess Specie」保険プログラムが、7億ドルを超える価値のある資産をカバーできるように拡張されたと発表したことが明らかになった。
デジタル資産保管会社であるBitGoは、仮想通貨保険プログラムを拡大させるために、保険容量を6億ドル増加させたとのこと。今回の保険プログラムの拡張は、機関投資家からの強い需要に応えて行われたものであり、超過保険プログラムは、ロンドンの保険ブローカーであるWoodruffSawyerおよびParagonInternational InsuranceBrokersとで共同導入されたものである。
BitGoは、2019年にロンドンの世界的な保険および再保険市場であるロイズを通じて暗号保険プログラムをローンチさせており、これによよってBitGoクライアントは、BitGoのビジネスウォレットサービスおよびカストディアルオファリングで保持されているデジタル資産の保険を最大1億ドル(約107億円)まで保証していた。
機関投資家の需要に応えて保険を拡大
近年、機関投資家など大口の仮想通貨投資家が増えたこともあり、これまでよりも多くの資産を保証するために、保険容量が拡大されたと考えられる。また、BitGoの保険プログラムは内部関係者による仮想通貨の窃盗や暗号鍵の紛失を対象としているが、BitGoはCoincoverと協業し、ホットウォレットのハッキングなど、犯罪被害にも対応可能なオプションを追加している。
BitGoの(Mike Belshe)CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。
BitGoのテクノロジーと規模により、BitGoの安全な冷蔵システムに加えて、より低コストの専用顧客保険プログラムを提供することができます。このマイルストーンは、この製品が安全な保険付きのストレージを求めるクライアントに非常に人気があることを示しています。
BitGoはビットコインの全トランザクションの20%超を処理する世界大手の仮想通貨カストディアンに成長しており、2020年のConsensus Investでは、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の全取引の20%超を同社が処理するまでに事業が拡大している。また、BitGoは、主要な仮想通貨セキュリティ会社であり、ゴールドマンサックスなどの銀行機関や、マイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏率いるGalaxy Digitalなどの主要仮想通貨関連企業に支えられ、仮想通貨市場が成長するなか、2020年後半に保管されているデジタル資産が160億ドル(約1兆7,000億円)を超えている。