Geminiが250億ドルのマイルストーンに達する
ウィンクルボス(Winklevoss)兄弟(Cameron Winklevoss、TylerWinklevoss)が運営する米国の仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)は、管理下の仮想通貨運用資産残高(AUM)が初めて250億ドル(約2兆7,000億円)を超え、マイルストーンに到達した事が分かった。
4月20日(火曜日)付けブログの中で、Geminiが250億ドルの資産運用残高に到達した事を明らかにしたほか、資産運用残高は2021年の開始以来、2倍以上になっていると述べている。Geminiは、機関投資家向けの主要なプラットフォームになり、世界最大の資産運用会社、ヘッジファンド、貿易会社、および企業財務省の一部などが同取引所の提供するサービスを利用している。
これらの一部には、仮想通貨レンディングサービス(※1)を提供するBlockFi(ブロックファイ)やCI Global Asset Management、BTG Pactual、EaglebrookAdvisorsなどが含まれている。
(※1)仮想通貨レンディングサービスとは、主に、個人や企業などのお金(=仮想通貨)を借りたい借り手と、主に投資家などの貸し手を繋ぐサービスを指す。
Geminiはすべての仮想通貨の本拠地
多くの機関投資家がGeminiをすべての仮想通貨の本拠地と呼ぶ理由は多くある。
2015年に開始されたGeminiは、世界初の認可されたイーサリアム取引所と見なされており、世界で最も準拠した仮想通貨取引所の1つである。同取引所は、リリースに記載されているように、SOC 1 Type2(※1)およびSOC2 Type2(※1)に準拠しており、SOC 2 Type 2評価を完了した最初のデジタル通貨取引所であり、2020年に運用上のセキュリティが証明されている。
SOC(Service Organization Controls)とはサービスを提供する組織・企業の統制・体制を指す。24時間365日ネットワークやデバイスを監視し、サイバー攻撃の検出・分析・対応のアドバイスを実施する組織を指しており、これらサービス組織の統制に対して一定基準に沿っている各第三者からの評価を受けるもので、SOC1=対象企業の財務報告に関連する内部統制評価であり、SOC2は、対象企業が監査してほしいサービスやシステムを対象に、セキュリティや可用性などの統制を評価している。
ジェミニは、2021年3月に開始されたばかりのジェミニファンドソリューション(Gemini Fund Solutions)と呼ばれるファンド管理サービスも提供している。このサービスは、ファンドマネージャーに仮想通貨ファンドサービスを拡張するためのさまざまなツールと資本市場サービスを提供している。