ブルームバーグアナリストがBTCの大幅な価格上昇を予想
ブルームバーグの仮想通貨分析専門家が、2021年にビットコインが前例のない価格急上昇を予測しており、過去最高の40万ドルに達する可能性があると考えていることが分かった。
時価総額、人気ともの世界最大の仮想通貨として広く知られるビットコイン(Bitcoin/BTC)は、その優位性を維持し、さらに高い最高値を達成するという憶測を煽っている。
CoinMarketCapより画像引用
CoinMarketCapの調べによると、4月12日20時時点のビットコインの価格は1BTC=6,593,000円台(60,122ドル前後)で推移しており、前日同時刻比1.22%、1週間で3.72%の上昇となっており、時価総額は122兆円を超えている。Bloomberg Cryptoのアナリストは、2021年末までに暗号通貨が400,000ドル、約4,300万円で取引される可能性がある大幅な価格上昇を予測している。同アナリストは、過去の価格データに基づいた予測を行っているとのこと。
ビットコインは40万ドルに到達?
ビットコインが2021年末までに400,000ドルの価格に達する可能性があるとBloomberg Cryptoが予想しているが、一見すると突拍子もない奇妙な主張のように聞こえるかもしれない。しかし、このような主張が世界をリードする分析会社からのものである場合は、注意を払う価値がある。
同アナリストの主張はビットコインの半減に対する過去の価格反応に基づいており、Bloomberg Cryptoの分析によると、ビットコインは、ビットコイン半減期の数年前の2013年と2017年のイベントと同じ立場にあることに注目している。これらの年の間に、ビットコインはその価値をそれぞれ55倍と15倍に増やしている。仮想通貨相場において歴史が繰り返される場合、2021年のそれらの年に類似した極端な価格に達するため、仮想通貨は2011年の高値からの回帰に基づいて40万ドルに近づくと予測している。
予想に反した機関投資家の流入減少と半減期
ブルームバーグのアナリストによる400,000ドルという強気予測にもかかわらず、ビットコインへの機関投資家の資金の流入は、2021年の第1四半期に10%減少している。
ブルームバーグによる予測は、ビットコインの半減期と来年に続く価格の急上昇にかかっており、ビットコインの半減期とは、その名の通り、210,00ブロック毎に到来するマイニング報酬の半減を指す。すでに知っている方も多いだろうが、ビットコインマイニングはおよそ4年に1回訪れる。昨年2020年5月の半減期では、それまでのマイニング報酬12.5BTCから6.25BTCへと文字通り半減。次回の半減期は2024年で、3.125BTCになる。2012年と2016年のビットコイン半減イベントから12~18カ月の間、ビットコインは半減の開始時に初期値の約50倍の天文学的な増加を記録。当NEXTMONEYの特集記事「【仮想通貨用語集】『億り人』とは?」で報じているように、日本でも億り人なる言葉が誕生するなど、仮想通貨への関心が一気に高まったのもこの時期である。
ブルームバーグの報告によると、「供給削減(=半減期)の翌年は、2021年が2017年と2013年に共通しており、ボラティリティが抑制されている」とのこと。歴史が繰り返される傾向があることから、仮想通貨が高騰するのは今や驚くべきことではなさそうである。
なお、ビットコイン半減期を確認するには、「bitcoinblockhalf」から確認できる。