ワイレックスはFCA対話後、英国の顧客の登録を一時停止

ロンドンを拠点とするデジタル決済プラットフォームWirex(ワイレックス)が3月24日(水曜日)、FCA(米国金融行動監視機構)との建設的な対話に従い、英国の新規ユーザーの登録を一時停止したことが明らかになった。

Wirexは2021年3月24日(水曜日)、人気アプリの英国における新規ユーザーによる新規登録を一時停止するという決定を下した。

現在350万いるとされるユーザーが、グローバルに保持し、フィアットと仮想通貨両方の取引を行うことができるWirexは、今回の新規登録の一時停止決定は自発的であったことをプレスリリースで述べている。これにより、英国の居住者はWirexのサービスに登録することができなくなり、いつ再開されるかなど明確な目処は明らかにされていない。

金融取引の透明性を高めたいWirex

同社は5回目のアンチマネーロンダリングディレクティブのコンプライアンス手順の改善に焦点を当てており、Wirexの経営陣らは、金融取引の透明性を高めることが必要であると考えているとのこと。また、Wirexのパーヴェル・マッティーブ(Pavel Matveev)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は次のように述べている。

FCAは、私たちとの対話で、業務手順に変更を実装するフォローの方法についての提案をしてくれました。フィンテックの資本と私たちで動作するように安定した環境を作成するための準備を整えたいと思います。

FCAは2020年1月に反マネーロンダリング指令(5AMLD規則)が仮想通貨の登録にロールアウトされた時期から、仮想通貨取扱い企業の遵守を監督し始めており、今回もその一環であるとされている。Wirexが今回、自発的に新規登録を一時停止した背景には、5AMLDを遵守するルール作りを徹底し、そのコンプライアンスプロトコルを強化するためのスタートアップを目指しているとの考え方があるようだ。

NEXTMONEYの特集記事「大手決済Visa、Wirexにプリンシパルメンバーシップを許可|独自発行が可能に」で報じているように、2020年12月末、VisaはFinTechFast Trackプログラムを無事完了した決済企業のWirexに対し、ヨーロッパのネットワークであるプリンシパルメンバーシップを許可し、Visa主要メンバーとなっている。

大手決済Visa、Wirexにプリンシパルメンバーシップを許可|独自発行が可能に

2020.12.25