元中国銀行幹部、BitMEX非常勤取締役に就任

元中国銀行幹部がBitMEXへ加わる

中国銀行最高賃金の役員だと言われていたワイキン・チム(Wai KinChim)氏は、独立した非常勤取締役としてBitMEXの親会社である100xGroupに加わった事が分かった。

ビットコインデリバティブ取引所BitMEXの再編に伴い、親会社である100xGroupは、中国銀行を含む専門的な経歴を持つ金融のベテランを雇用。BitMEXに関する2月1日付けブログにて、100xが、元中国の銀行家であるWai KinChim(ワイキン・チム)氏を新しい独立非常勤取締役(COO)に任命。2020年12月1日付で最高経営責任者に任命されたアレクサンダー・ヘプトナー(Alexander Höptner)の両者が2月1日付で取締役会に加わった事を発表した。

ワイ氏が就任した非常勤取締役とは、同社政策決定や計画決定に参加するほか、業務執行取締役を監視し、株主の利益のために行動するが、経営陣の一部ではないというポジションだ。チム氏は、国営商業銀行である中国銀行で最高信用責任者として活躍していた人物で、地元中国では広く名の知られた存在で、国際銀行、コンプライアンス、コーポレートガバナンス、リスク管理など、30年以上の金融専門知識を有している人物だ。

イニシアチブの強化目的

BitMEXの声明によると、チム氏の任命は、最新のデジタル金融システムで仮想資産を受け入れる包括的なエコシステムに変換するという同社のイニシアチブ強化を目的としている。中国銀行での役割とは別に、チム氏はドイツ銀行やスタンダードチャータード銀行などの他の著名な機関で働いていたこともあり、今回の再編に伴い、100xグループ会長のデビッド・ウォン(David Wong)氏は次のように述べている。

ワイキン・チムは、世界有数の金融機関のベテランであり、戦略的リスク管理への彼の貢献は軽視できません。私たちは、ガバナンス、コンプライアンス、パフォーマンスがクライアントの信頼と持続可能な成長の前提条件となる環境で繁栄するようにBitMEXプラットフォームを位置付けており、彼の専門知識は、100倍になり、BitMEXプラットフォームが今後数年間で成長し、拡大するにつれて、非常に貴重なものになるでしょう。