Pornhub、仮想通貨決済のみ対応＝クレジットカード撤廃

世界最大のアダルトウェブサイトPornhub（ポルノハブ）は、プレミアムサービスの決済方法が仮想通貨決済のみ可能になったことが分かった。

Pornhubはこれまで支払い可能だったVisaとMastercardでの支払いを先週から停止しており、今後支払い手段として仮想通貨のみが利用可能になっている。Pornhubが現在、利用可能としている仮想通貨は、ビットコイン（BTC）、ビットコインキャッシュ（BCH）、ダッシュ（DASH）、イーサリアム（ETH）、イーサリアムクラシック（ETC）、ライトコイン（LTC）、モネロ（XMR）、NEM（XEM）、テザー（USDT）、Tron（TRX）、Verge（XVG）、ZCash（ZEC）、Waves（WAVES）で決済が可能である。

Pornhubが抱える様々な問題

Covid-19のパンデミックが始まって以来、Pornhubのトラフィックは大幅に増加しており、2020年8月に36億に到達するなど盛り上がりを見せている。その中で、未成年性行為や暴行を受けた女性を描いたビデオのアップロードを許可していることなどから、大手決済企業VisaとMastercard社が支払い手段の提供を中断している。

これに対してPornhubは、ユーザー投稿の動画数百万の公開を停止する措置を講じたほか、契約メンバーのみの動画アップロード制限策を発表し、解決への対策を練っているようだ。しかし、この一連の事件には賛否の声が多く上がっており、モデルとしての生計にも影響があるのではないかとの指摘もある。

というのも、支払い手段が仮想通貨のみに限られることで、仮想通貨決済を利用したことのないユーザーからの支払いが減少する他、報酬を仮想通貨で受け取ることの不便さなどにも不満の声が上がっているようだ。また、Pornhubがポルノサイトであるがゆえに、多方面から不当な規制を受けているとの声も上がっており、LGBTQの権利や女性権利、人権問題などと同等に見られるべきだとの意見もある。