リップル、オーストラリア決済企業と提携=東南アジア展開
オーストラリアのデジタルバンキング&決済企業であるNovattiGroup(ノヴァッティ・グループ)は7日、サンフランシスコに拠点を置くブロックチェーン関連企業リップル社と提携し、東南アジアでの展開を開始することを発表した。
公式発表によると、今回新たに結ばれた提携により、カード発行や加盟店の取得、決済処理などの決済サービスを提供するデジタルバンキングおよび決済企業として、キャッシュレス経済への移行をサポートするノヴァッティ・グループの顧客は、RippleNet(リップルネット)を利用したクロスボーダー取引を実行することが可能となる。現在、世界で約300社以上の金融関連企業が、リップルネットを活用し、ブロックチェーンを利用した取引を実行しているようだ。
ノヴァッティ・グループとリップル社の提携は、東南アジア地域でのサービス拡充を主な目的としており、ノヴァッティはオーストラリアとアジア間のリアルタイム送金が可能になる。今回の発表について、ノヴァッティのマネージング・ディレクターであるピーター・クック氏は、次のようにコメントしている。
ノヴァッティは、世界の決済業界を急速に破壊しつつあるリップル社との提携に非常に興奮しています。このパートナーシップにより、ノヴァッティの競争力がさらに高まり、お客様に新しい革新的な決済ソリューションへのアクセスを提供することができるようになります。特に Ripple との提携により、お客様にエキサイティングなオルタナティブ・ファイナンス・ソリューションへのアクセスを提供し、お客様が資金を自由にして事業の成長に専念できるようになることを楽しみにしています。
東南アジアにおけるブロックチェーンを活用した応用は、ここ数年で大幅に成長している。またシンガポールやマレーシア、タイなどの国々では、クロスボーダー決済を含む様々な分野での提携を発表。実際にノヴァッティは最近、Visa、Alipay、UnionPay International、Google Pay、Samsung Pay、Marqeta、Dectaを含む世界の大手決済会社と提携している。
またXRP価格も2020年に突入し、200%以上の上昇率を記録するなど、好調な価格パフォーマンスを見せている。