10月のイーサリアムDEX取引ボリュームが大幅下落
ブロックチェーンデータプロバイダーDuneAnalyticsによると、10月のイーサリアムDEXの取引ボリュームが大幅下落した。
DuneAnalyticsのデータによると、分散型取引所(DEX)の取引量は10月、前月比26%以上も減少し、これは金額にして合計約193億ドルの減少を記録しており、その中でもイーサリアムベースのDEX全体でのボリュームの低下が最も顕著である。
また、イーサリアム上のDEXであるUniswap(ユニスワップ)では、1日の取引高が9月1日に記録した過去最高の9億5400万ドル(約1012億円)から、2億2400万ドル(約238億円)へと大幅に減少している。実際に10月のDEXボリュームの減少は、今年4月以来となる大幅な下落を記録している。
というのも、6月以降のDEX取引量は明らかにバブルと言わざるを得ないものであり、取引量がピークに達した9月のDEX取引量は260億ドルを超え、Uniswapは9月のDEX取引量が10月よりも58%近く多い。
DEX&DeFiブームは一時的な産物
DEX取引量が減少する理由は様々だが、6月のDEXバブル以降の取引量を持続するのは不可能であり、これまで人気だった高利回りのインセンティブが枯渇している。10月初旬に、仮想通貨取引所FTXのCEOであるSam Bankman-Fried氏は、DEX取引量は明らかに正常ではなく、すぐに減少するだろうとの指摘もある。
その証拠に、DeFiデータアグリゲーターのDeFiPulseによると、プロトコルがローンを発行したり、DEXに流動性を提供したりするために貢献したユーザー資金の価値を測定するために有効なDeFiにロックされたトークン量は、10月に111.7億ドルから111.4億ドルに減少していることもわかっている。
これまでのDEX取引量はイールドファーミングなどの一過性のブームに押された面があったのは否めないが、今後DEXが本当の意味でユーザーから支持を獲得していけるかどうか大きな局面にあると考えられる。