【NEM】テックビューロがmijin v.2(カタパルト)を実装・詳細
仮想通貨取引所Zaifを運営しているテックビューロ社がカタパルトブロックチェーンソフトウェアをリリースしました。
テックビューロは以前より、NEMの開発チームとともに「mijin」を開発しており、1秒あたり4000件ほどのトランザクションが可能になるとされていました。
そして今回は今月の14日にmijin v.2(カタパルト)の一般リリースが発表されました。
公式サイト:http://mijin.io/ja/catapult
多くのユーザはNEMにカタパルトを実装していると勘違いしていますが、実際はNEMの実装ではなくmijin v.2(カタパルト)でのリリースになります。
エンタープライズ向けのパブリックネットワークとプライベートネットワークの両方に対応するNEMプロトコルの新バージョンであり、企業や個人が独自のインストラクチャを管理することなく、迅速にカタパルトを実装できます。
mijin v.2(カタパルト)の実装により以下の2つの特徴を持ちます。
- On-Chain Asset Modeling(オンチェーン・アセット・モデリング)
- Smart Signing Contract(スマート・シグニング・コントラクト)
On-Chain Asset Modelingは企業のもつ様々なアセット(資産)をトークン化し、ブロックチェーン上に発行したのち、交換や管理を可能とするものです。トークン発行の仕様は自由に設定可能で、発行上限はありません。
Smart Signing Contractはトークンとコントラクトを組み合わせ、様々な売買行動をブロックチェーン上の秘密鍵を使って安全に行うことを可能にします。これはワンタイムコントラクトとして簡易に設定し、管理できます。
以上の2つの特徴を実装したことにより、1秒あたり4000件ほどのトランザクションが可能になり、毎秒4000件はクレジット会社「VISA」のスループットに匹敵する処理スピードになります。
さらに、「mijin v.2」ブロックチェーンは、オープンソース化プロジェクトとして3つの段階を設け、第3段階でデュアルライセンスとして販売開始されます。
- 第一弾 「mijin v.2 (Catapult) ディベロッパー・プレビュー・サービス」とSDKのリリース、2018年3月26日(米国西海岸時間 3月25日)
- 第二弾 mijin v.2 Catapult コアエンジン 評価版リリース、2018年4月を予定
- 第三弾 mijin v.2 Catapult のリリース。オープンソースとエンタープライズ・ライセンスのデュアルライセンス提供開始、2018年5月を予定
これにより、NEMが順調に価格を伸ばしています。
パブリックブロックチェーンであるmjinの機能がアップデートしただけでなく、重要なのはより簡単に使えるようになったということ。
様々な機能を兼ね備えるブロックチェーンが今後、多くの場面で応用されていきます。