韓国大手取引所アップビットに検察が家宅捜索をしていたことが明らかに
韓国国内の検察は、詐欺などの疑いを受けている仮想通貨取引所「アップビット」を家宅捜索したことが明らかになりました。
ソウル南部地検金融調査2部の部長検事であるジョンデジョン氏は、今月の10、11の2日間に渡りソウル市江南区に本拠地を置くアップビットに捜査員を送り、コンピュータのハードディスクや顧客や会計の帳簿などを確保しています。
今回の家宅捜索にあたった検察によると、アップビットは仮想通貨を保有していないのにも関わらず、データ上には存在しているかのように偽り、投資家を欺いたとして疑いを受けているようです。
取引所アップビットは昨年の収益が346億円であり、韓国国内の仮想通貨取引所全体の収益692億円であるため、約半数を占めていることが判明しています。
今年の3月にはコインネクストをはじめとする取引所3社に家宅捜索をしており、コインネクストの社長と幹部が投資家の仮想通貨取引用口座から数十億ウォン(数億円)を不正に引き出し、自分たちの口座に入金した疑いで、検察に逮捕されています。
韓国は昨年の12月に、政府が仮想通貨取引の規制や全面禁止をほのめかす報道が注目され、仮想通貨に関する環境が大きく変化しています。
韓国仮想通貨市場をリードする大手取引所といえば「Upbit 」と「bithumb」で、最近では積極的なリスティングで賑わいを見せており、出来高も伸びていました。
しかし、今回のUpbitに検察が入ったことで、仮想通貨市場全体の下落を引き起こし、中でもUpbitの出来高トップ3のEOS.ADA. BCHは大きな打撃を受けました。
とはいえ、取引所関連のFUDは短期的に大きく動きますが、すぐに回復する傾向があります。
もとより好調を持続していた通貨だけに、投機的チャンスと捉えてもいいかも知れません。