マネックス証券、仮想通貨の差金決済取引(CFD)の取り扱いを発表
マネックス証券は今月8日、仮想通貨の差金決済取引(CFD)の取り扱いを開始することを発表した。これによりマネックス証券は仮想通貨のCFDを取り扱う国内初の主要なネット証券企業となる。
マネックス証券は日本を拠点としてマネックスグループが運営する大手ネット証券企業であり、仮想通貨にも精通している。マネックスグループは、国内最大級の仮想通貨取引所であるコインチェックを運営しており、国内の仮想通貨に関連するサービスの最前線にも立っている。
国内では2020年5月、改正金融商品取引法が施行されたことにより仮想通貨(暗号資産)が金商法の金融商品と規定されている。そのため、仮想通貨デリバティブ取引が金商法の規制対象となっており、仮想通貨デリバティブのサービス提供がマネックス証券でも可能となっている。マネックスは発表声明にて次のようにコメントしている。
「仮想通貨関連のデリバティブ取引は、顧客を保護し、金融商品取引業者のリスク管理規制を作成するための法律に含まれていました。ビットコインの誕生以来仮想通貨市場は着実に成長しており、仮想通貨および仮想通貨デリバティブ取引の数は増加しています。上記の法律の改正に基づく取引カテゴリの拡大に伴い、マネックスは仮想通貨CFDサービスの提供を開始することを決定しました。」
マネックス証券が提供する仮想通貨のCFDは、2020年7月8日20時から取り扱いが開始される予定であり、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(リップル)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4通貨が対象となる。ユーザーは仮想通貨CFDの口座を開設することでMONEX TRADER CRYPTOアプリを通じて、仮想通貨CFD取引のポジション照会、注文・約定一覧、証拠金状況、約定履歴、入出金履歴などの機能を利用することができる。
CFDは差金決済取引のことでデリバティブ取引の一種である。すなわち購入価格と売却価格の差額のみを決済することになる。もちろん証拠金を基にしたレバレッジ取引(2倍)を行うことを可能だ。