Fintertechが「デジタルアセット担保ローン」の提供開始

大和証券グループとクレディセゾンの合併会社であるFintertechが15日、仮想通貨を担保に、法定通貨を融資する「デジタルアセット担保ローン」を開始したと発表した。証券業とクレジットカード業で培った金融ノウハウと、Fintertechが保有する仮想通貨管理技術を掛け合わせ、仮想通貨を対象とした新しいローンサービスを展開する。

デジタルアセット担保ローンは、法人や個人事業者を対象にビットコインを担保にとして法定通貨を融資し、仮想通貨の長期保有者の資金需要に応える狙い。顧客がビットコイン（BTC）を担保にFintertechに拠出する一方で、同社が顧客に日本円に融資する仕組みで、顧客が仮想通貨を売却することなく資金を調達でき、様々な資金ニーズに応えることができるという。

発表資料によると、資金は使徒自由で、融資額は1000万円から５億円まで。貸付利率は4.0%〜8.0%になっている。担保対象はビットコインだが、担保掛け目は50％。保証人は必要ない。契約形態は、事前に貸付け金額の上限を決めておく極度方式基本契約。契約期間は1年で、最短４営業日で融資可能になっている。返済方式は、元金と利息を一括で全て支払う元利一括返済方式。遅延に伴う損害金は年率15.0%になっている。オプションとして、Fintertechに預けた仮想通貨による弁済を設けた。

借入額に対する担保評価率は、価格変動が激しい仮想通貨の特性を加味しており、仮想通貨の価格が下落すれば、評価率も連動して下落。追加借入額も、価格が上昇すれば増え、下落すれと減る仕組みとなっている。