ジェミニ(Gemini)、XRPカードがApp StoreランキングでCoinbaseとRobinhoodを追い抜く

ジェミニのXRPカードがApp Storeランキングで大躍進

大手仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)はXRP Mastercardのローンチ後、米国App Storeでコインベース(Coinbase)とロビンフッド(Robinhood)を追い抜いた。

NEXTMONEYの2025年8月26日付特集記事「仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)、XRP版クレジットカードを発表」で報じたように、新たにXRPリワード付きクレジットカードを発売。アプリ分析を手掛けるSensorTower(センサータワー)の最新データによるとによると、執筆時点で4万ダウンロードを超え、App Storeランキング11位にランクインし、ライバルである25位のコインベースおよび、18位のロビンフッドを抜いた。なお、ジェミニは158位(※8月12日時点)からの大躍進である。

ただし、取引量ではコインベースが依然として大きくリードしており、Coinマーケットキャップ(CoinMarketCap)のデータによると、Coinbaseは過去24時間で45億4,000万ドル(約6,705.9億円)の取引を処理し、世界3位に。一方のジェミニはわずか3億8,249万ドル(約565億円)の取引を処理し、24位にとどまっている。

なお、リップルは、このカードを従来の金融とデジタル資産の普及を融合させる実用的な手段と捉えており、金融およびデジタル資産コミュニティは、この製品に強い関心を示している。

IPOの申請

このローンチは、ジェミニが待ち望んでいたIPO(新規株式公開)と同時期に行われ、リップル(Ripple)が資金援助をしていると報じられている。

今月初め、ジェミニはSEC(米国証券取引委員会)に、クラスA普通株をティッカーシンボル「GEMI」でナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに上場するため申請。リップル社は、ジェミニ社の今後のナスダック上場の重要な支援者としても参加し、ジェミニ対して最大1億5,000万ドル(約221.5億円)まで拡大可能な7,500万ドル(約110.8億円)の信用枠を提供した。

カードローンチはデジタル資産への実用的な入口

仮想通貨業界の著名人がこのカードローンチに反応を示しており、リップルのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)は、これをXRPコミュニティにとって大きな転換点だと述べている。

また、同社のデビッド・シュワルツ(David Schwartz)CTO(最高技術責任者)も、軽快な投稿で賛同し、商品と新しいリワードカードを手に「完全なXRPライフスタイル」を送るとジョークを飛ばした。カードローンチは、従来の金融と仮想通貨へのアクセスを融合させるという同社のビジョンの一環であり、一方のリップルは、これを何百万人もの米国人がデジタル資産にアクセスするための実用的な入り口と捉えている。

ジェミニの成長に伴い、コインベースとロビンフッドはユーザーを失っており、ユーザーの嗜好(しこう)の変化が見られている。この変化は、ジェミニの新機能やサービスが市場に対する投資家のセンチメントを急速に変化させる可能性があることを示唆している。

仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)、XRP版クレジットカードを発表

2025.08.26

 

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