仮想通貨XRPのトランザクション量、過去最高となる404万を突破

仮想通貨XRPのトランザクション量、過去最高となる404万を突破

今月23日、仮想通貨XRPのトランザクションボリュームが404万を突破し、過去最高記録を更新した。以前の最高記録は、今年の11月に記録された178万であり、2倍以上になる大幅な更新を遂げている。2019年の初め頃は60万回を下回っていたが、10月頃から勢いを増してきている。

また、ビットコインやイーサリアムと比較しても、この取引数は非常に高いことがわかる。ビットコインの取引数に対しては13倍以上、イーサリアムに対しては6倍以上となっており、時価総額TOP3の中でも群を抜いた取引ボリュームを誇っている。

取引数が増えている背景には、ODL(旧xRAPID)の実利用が背景にあるだろう。送金大手のマネーグラムが活用している他、以前からODLを活用していた英国のMercuryFXも、新たに英国メキシコ間の送金で利用していることが報じられている。

XRP価格は今年最安値を更新

一方で、XRP価格は低迷している。24日には、今年最安値となる0.20ドルまで下落した。この記事の執筆時点では、0.21ドル付近で取引が行われている。アナリストの中には、心理的節目として0.19ドルを意識すべきとの声も挙がっている。XRP価格がこの水準まで下落したのは、2017年以来となる。Tradingviewのチャートをみると、いわゆる仮想通貨バブルが到来する直前にあたる2017年の11月頃に、約0.20ドル付近で取引が行われている。

Tradingviewより画像引用

他の仮想通貨がバブル崩壊後に大幅に低迷した中でも、XRPは2018年の商用化のニュースなどもあり、何度か価格を持ち直してきた。見方によっては、他の仮想通貨と比較すると現在価格が割高と言えるのかもしれない。毎年SWELL直前にポジティブニュースへの期待で値上がりし、特段何もないため開催後には大きく値下がりする傾向があるが、今年もその傾向が続いていることもわかる。

過去のチャートを見る限りでは、仮に0.19ドルを突破すると、その次のサポートになりそうなのは2017年11月頃に週足で2度サポートされている0.18ドル、同じく週足で8月と9月に2度サポートされている0.15ドル付近になりそうだ。ロングでポジションを保有している場合は、これらのサポートの下でロスカットを入れるなどリスク管理を行うことを勧める。