インドの連邦銀行、2019年後半にリップルのプラットフォームで稼働開始か
2019年10月30日、ツイッターで「フェデラルバンクは2019年後半にリップルプラットフォームを稼働する予定」とツイートされて話題になっている。インドの大手商業銀行フェデラルバンク(中央銀行ではない)は、国際間決済を安全にするため今年3月にリップルと提携している。
The “Federal Bank “ of India is set to go Live on Ripple’s platform in late 2019 @digitalassetbuy @AlexCobb_ @WillyWonkaXRP @BankXRP @XrpCenter https://t.co/Mls2dNn9gx pic.twitter.com/LceuLaa9ap
— Yannleroi (@Yannleroi2) October 29, 2019
ツイートによれば、フェデラルバンクが公開した文書の56Pにある「Embracing new technologies」という項目にそのことが書かれていると指摘。確かに「The bank expects to go live on the platform by end of 2019」と書かれている。
ではなぜ今、これ話題になっているのか。半年以上も前の話題がなぜ今持ちあがったのかと言えば、「サンキューチャイナ」の影響だろう。10月24日、習近平国家主席がブロックチェーンを支持する意向を示したことによってビットコインが高騰。ブロックチェーン関連の株価も中国で大きく値を上げた。
これを受けて同月30日には、機関紙人民日報にて「ブロックチェーンの未来は中国にあるが、我々は理性的であり続ける必要がある」と国民に過剰な投資を控えるよう報じた。
リップルの価格上昇を狙ったツイート
リツイートの中には「インドは次の強気相場の理由になるだろう」という意見も。それこそがツイートを上げた人物の思惑だろう。フェデラルバンクの名前は、行政機関である中央銀行としての「連邦銀行」と紛らわしく、インド政府による仮想通貨支持と受け取る人が出てきてもおかしくない。
フェデラルバンクとは
南インドに位置するケララ州アルヴァに拠点を置く民間銀行であり商業銀行。1000以上の支店とATMを展開。ケララ州はインド初にして最大のIT特区ティルヴァナンタプラムテクノパークがある。電子政府化も進み、インド初のデジタル化された州としても知られる。
フェデラルでは、ネットバンキング・モバイルバンキング・オンライン取引など、顧客の利便性を高めるサービスを行う。800万人の顧客と、120万人の海外在住インド人顧客によって、インド送金の15%以上を担うとされる。インドで全ての支店をデジタル化した最初の銀行の1つ。
今回のツイートはフェイクニュースではないが、タイミングがタイミングだけによく分からずリップルが高騰する前に大量購入する人もいるかもしれない。しかし中国がビットコイン高騰のきっかけになったように、インドがリップル高騰のきっかけになる可能性もあるのだ。