仮想通貨取引所BitMEX、ようやく「本人確認(KYC)」を開始か
レバレッジ取引で有名な仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)を使用するユーザーが、同プラットフォーム上にてKYC(本人確認)の承認画面と思われる画像をTwitter上でツイートし、導入される可能性が浮上している。
As expected looks like #bitmex could be gearing up to roll out #KYC across the exchange
Be interesting to see this roll out something I have expected to happen this year now for some time
Credit to @cyrii_MM for the picture https://t.co/r3QlXURfV6 pic.twitter.com/HYAMfVaGTg
— Cryptoboy™️ (@Crypto_Boy1) October 8, 2019
同プラットフォームではこれまで、口座開設に本人確認(KYC)は必要なく、日本人ユーザーも同様に仮想通貨取引ができる状況であった。しかし今回、KYCに関する画面のリークによって、本格的なKYC登録が必要になるかもしれない。ツイートで確認されたKYC登録の情報は、「パスポート」「IDカード」「運転免許書」などを確認でき、他のKYCを必要とする仮想通貨取引所と同様の項目が確認できる。
BitMEXはなぜ、KYCを導入するのか?
ビットメックスは今年7月、米国居住のユーザーや投資家に対して、非登録容認(KYCなし)で取引サービスを提供しているのではないかとして、米商品先物取引委員会(CFTC)から数ヶ月に及ぶ調査が実施されていた。この調査について同取引所は、公式発表はなく、コメントもない状況であった。
さらには調査の報道があった直後、同プラットフォームの資金の出金額が、入金額を大きく上回っていると、仮想通貨関連の分析企業であるTokenAnalystがツイート。ビットメックスにはマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがかけられている。
また今年8月には、香港、セシェール共和国、バミューダ島のユーザーを対象に、同プラットフォームでのサービス提供を停止しており、各国の規制当局から指摘を受けている動きも見られている。CFTCという仮想通貨規制の先進国の規制当局から、目を向けられ、取引所の運営ができないことになれば、今回のKYCを導入する動きは不自然ではない。