マイニング中国大手のBITMAIN、新製品を投入予定か

マイニング中国大手のBITMAIN、新製品を投入予定か

北京を本拠地とする仮想通貨マイニングマシン販売のビットメインが、新たな製品を市場に投入しそうだ。台湾に拠点を置く半導体製造企業TSMCに対し、60万台分のマイニングマシンに匹敵するチップを注文したことで発覚した。

中国のブロックチェーンメディアによると、ビットメインの新製品は2019年下期に出荷予定。採掘能力を示すハッシュレートは最大毎秒50テラハッシュ(TH/s)で、半導体における回路配線の幅を表すプロセスルールは7nm(ナノメートル)と、16nmの2タイプが予定されている。

半導体のプロセスルールは微細であるほどチップの小型化や性能向上、消費電力の低減を図りやすいとされている。すなわち、この数値が小さければ小さいほど性能が良いと言われている。

同社が今年4月に発売したAntiminer S17Proでは、ハッシュレートが53TH/s、プロセスルールは7nmとされており、現段階では新製品での飛躍的な性能向上はなさそうだ。

記事によれば、「計算に基づくと、半年後、BTCネットワーク全体の合計ハッシュレートは約50%上昇する」という。また60万台の新製品はビットメインに12億ドル(約1265億円)近い利益をもたらし、同社の評価額は120億ドル(約1兆2649億円)に達すると予想されている。