サッカークラブASローマ、仮想通貨Chiliz(チリーズ)と提携を発表
イタリア、セリアAのサッカークラブ「ASローマ」は18日、仮想通貨「Chiliz(CHZ)」のプラットフォームで、プロチームとファンが交流できるブロックチェーン基盤アプリ「ソシオス」への参加を表明した。ソシオスに参加するセリアAのチームはユベントスに続いて2チーム目。
ソシオスはスポーツファン向け仮想通貨事業を展開するチリーズが運営しており、同社はこれまで仏サッカーチームの「パリ・サンジェルマンFC」やプレミアリーグの「ウエストハム・ユナイテッド」などとパートナーシップ契約を締結。パートナー企業は、ソシオスを利用したチーム公式トークンを発行できる一方、トークン購入者はトークンによってクラブ施設の名称の決定や限定商品の購入、ツイッターを通じた選手の特集企画への投票ができるという。
ASローマのフランシスコ・カルボ最高売上責任者は「ソシオスのブロックチェーンプラットフォームのおかげで、ファンと革新的な方法で交流する可能性を得ることができる」と歓迎。ソシオスドットコムのアレクサンドレ・ドレイファス最高経営責任者(CEO)は「今回のパートナーシップ契約で、アジア、ラテンアメリカと同様にヨーロッパ各地でも主流の消費者である大勢の視聴者にブロックチェーンと仮想通貨の利点を与えられる」とコメントを出した。
チリーズは他にも、仮想通貨事業の強化に向けた取り組みを進めており、5月には大手仮想通貨取引所バイナンスの独自ブロックチェーン「バイナンスチェーン」(メインネット)と提携。7月1日にマルタ共和国にある仮想通貨取引所バイナンス運営の分散型取引所バイナンスデックス、同16日にはシンガポールの仮想通貨取引所ビットマックスにCHZを上場させた。バイナンスデックスとビットマックスへの上場で、CHZが公式に上場している取引所は、クーコインを加えて計3か所となった。(小村海)