仮想通貨取引所バイナンスCEO、「不正防止システム」を発表|近日中に正式発表か
世界最大の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は28日、前日に発覚したシンガポールの仮想通貨取引所Bitrueのハッキング事件受け、もうすぐバイナンスプラットフォームにて「不正防止システム」を導入することを明らかにした。
.@binance will actively block any stolen funds coming our way.
The key is fast reporting (victim) and real-time blocking (exchanges). To this end, we developed an anti-fraud system just for this. Will make it available to all real soon, free of charge. #SAFU https://t.co/tDsXuv0J3q
— CZ Binance (@cz_binance) 2019年6月27日
取引所Bitrueにてハッキングが発生したのは27日AM1:00(GMT+8)、約90人のトレーダーおよび、ユーザーの資金にアクセスするため、リスクコントロールチームが行った2回目のレビュープロセスの脆弱性がハッカーに悪用され、ハッキングが行われた。
その後、ハッキングは内部システムによってすぐに検出されが、メンテナンスを実行後、30万XRP(約4億円)と250万ADA(約2300万円)がハッキングされていたことが判明した。ハッキングされた資金に関してはすでに、他の取引所へと送信されている。
バイナンスのCEOであるCZ氏は、今回の「不正防止システム」の開発および発表とともに、「バイナンスは盗まれた資金を積極的にブロックしていく」とハッカーに有利な状況を作らせない考えを示している。
実はバイナンスも今年の5月、多数のユーザーAPIキー、2FAコード(二段階認証)などの情報に不正アクセスされ、7,000BTC(約45億円)という大量の仮想通貨がハッキングされている。
今後、「不正防止システム」がどのように活躍し、どのように役割を果たしていくのか、期待が集まっている。