BitfinexとNY当局の戦いで、ビットコイン(BTC)時価総額が「約100億ドル」減少

BitfinexとNY当局の戦いで、ビットコイン(BTC)時価総額が「約100億ドル」減少

2019年4月26日、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨市場は、同月11日ぶりの約5%以上の暴落と下落率を記録した。

そして今回、この暴落のきっかけとなった取引所Bitfinex(ビットフィネックス)やUSDTを発行するテザー社の親会社であるiFinex社が、USDTに裏付けられれている資金から7億ドル(約784億円)を不正利用し、仮想通貨市場の時価総額が「約100億ドル」減少したことが明らかになった。

この不正利用では、ニューヨーク州のLetitia James司法長官が、大手仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)やUSDTを発行するテザー社の親会社であるiFinex社および、それらに関する関連事業者を控訴する裁判所命令を取得したと発表した

「我々の調査では、テザーの管および、Bitfinexプラットフォームの運営者(同じCEO)は、混在した顧客と企業資金の8億5000万ドルの見かけ上の損失を隠蔽するために隠蔽を行っていると判断しました。これらの会社のどれかに誤解されたり騙されたりしたときに彼らのために正義を求め続けます。」   

取引所ビットフィネックスの主張

しかしこれに対して取引所ビットフィネックスは同日の26日、取引所ビットフィネックスおよびテザーの資金不正利用の件について、反発する声明を発表。ニューヨーク州のLetitia James司法長官から提出された文書は「ビットフィネックスおよびテザーの顧客を害し、これまでの努力を弱体化させることを意図しているようである」と述べた。

「Crypto Capital(クリプトキャピタル)での、8億5000万ドルの損失の主張が曖昧になっています。それどころか、これらのクリプトキャピタルの金額は失われたのではなく、実際には押収され、保護されてきたのです。ニューヨーク司法長官は私達の顧客を害するためにそれらの努力を弱体化させることを意図しているようです。」  

これらの影響を受けたビットコイン(BTC)は、その日の朝の6%以上で約5,145ドルまで減少。テザー(USDT)も0.955ドルまで下落した。

この低下は仮想通貨業界のニュースによって世界中に一気に拡散され、一般的な時価総額を100億ドル以上が失われた。そして、ビットコインはすでに5000ドル以下から約4,953ドルまで減少している。しかし、仮想通貨市場は前向きであり、USDTおよびBTCは少し回復、現在、ビットコインは5,200ドルまで回復している。