Binanceが正式に「BinanceChain」のメインネットを公開|BinanceDEXも近日中に公開か
世界最大手の仮想通貨取引所Binanceは、独自トークンBNBの新たなブロックチェーン「BinanceChain」のメインネットを公開した。
BInanceChainはBinance開発の独自ブロックチェーンである。これまで、BNBトークンはEthereumベースのブロックチェーンにERC20トークンとして存在していた。
発表によると、Binanceチェーン上のトークンに対して、既存のトークンを1対1で交換する予定だ。
BNBホルダーは、自分の保有するBNBをBinanceウォレットに入れておくだけで、自動で変換される。スワップ中に既存のBNBをBinanceから引き出し保持することは可能だが、スワップ完了後は、ERC20のBNBトークンの引き出しはサポートされないので注意が必要だ。
BNBのスワップは4月23日に実行される予定である。
BinanceChainにスワップしたBNBトークンは「BEP2」と呼ばれ、下記のようなアクションが実行される。
- BNBの初期総供給量は2億枚
- ERC20 BNBと同様に、総BNB供給の11,654,398がBinanceChainでバーンされる。
- ERC20 BNBと同様に、48,000,000BNBが凍結される。
- 「BinanceChain Explorer」と「Webウォレット」は2019年4月23日に一般利用可能となる。
- 最初のBNBスワップが発生した後、新しいBNB上のトレーディングペアがリストされる。
Binanceは先日Twitter上に「今日、新たなジェネシスブロックの誕生をマークする」という謎めいたツイートをした。
多くのユーザからBinanceが開発する分散型取引所「BinanceDEX」のローンチが期待されたが、結果はBinanceChainの実装のみとなった。
しかし、このアクションはBinanceDEX公開の日が近いことを意味している。
同日の15時頃に、Binanceは新たに「#Binance.Evolved.」というメッセージと共に、BinanceDEXのロゴとSOONという文字が記されている画像をツイートした。
#Binance. Evolved. pic.twitter.com/BbtF9mfXRv
— Binance (@binance) April 18, 2019
「Evolved」は「進化」という意味で、『間もなく中央集権型の取引所から、非中央集権型の取引所に”進化”する』という意味が込められているのではないか。
BNB価格は「BinanceChain」に関するTweet後に約19.6ドルから急上昇し、20ドルを突破。その後、BinanceChain正式発表により、約21.9ドルまでさらに上昇した。
現在もBNBは21.5ドル付近で推移しており、今後のBinanceDEXの発表による価格上昇にも期待したい。