韓国仮想通貨取引所「Coinbin(旧Youbit)」が2600万ドル以上の損失を出し破産申請
韓国の仮想通貨取引所「Coinbin(旧Youbit)」は、2019年2月20日にCEOのパク・チャンギュ氏によって破産申請された。損失は293億ウォンで2600万ドルに相当する。
Coinbinは2017年12月、Youbit時代に大規模なハッキング被害に遭い、ユーザーの保有資産の5分の1が奪われた。これにより3500万ドルと約4000BTCに相当する金額を失い、破産申請をしたが、数カ月後Coinbinとして復活した。
今回の破産申請の要因は旧Youbitの元代表イ・ジンヒ及び妻である副代表の横領によるもので、CoinbinCEOのパク氏は両名を横領・背任容疑で告発する予定だ。
パク氏は、取引の際に仮想通貨の残高を担当していた元代表イ・ジンヒが、Coinbinの資産を奪っていたことを明らかにした。
パク氏はCoinbin社屋で行われた記者会見で以下のように述べた。
従業員・幹部によるモラルハザード・背任などの疑いで損失が発生し、政府規制と運営コストの増加で正常な運営が不可能となった。現在、法務法人を選任し破産申請の検討を進めている。
Coinbinは20日午後3時頃に、公式HP上に「暗号通貨取引と入出金停止」の事実を約4万人のユーザーに報告した。
Coinbinの保有資産は、自社で保持している仮想通貨およそ50億ウォン分と、前身であるYoubit時代のハッキング被害で保険会社と進行中の訴訟で勝訴した場合に受け取れる損害賠償金である。パク氏によると20億ウォン程度の損害賠償金を受け取ることが出来ると推測しているが、不確実性が高い。
横領の容疑が掛けられているイ・ジンヒ夫妻について、現在捜査を受けているが「イーサリアムのウォレットキーを紛失した」と主張し容疑を否認している。