SECに申請中の最有力ビットコインETFが申請を取り下げ|ビットコイン(BTC)が暴落していない理由とは?
2019年の最大のファンダメンタルおよび、仮想通貨市場への多額の資金流入が予想されていたビットコインETFに関して重大な発表が行われた。
米証券取引委員会(SEC)に申請しているビットコインETFの中で最も最有力と噂されていた、シカゴオプション取引所(Cboe)のビットコインETF「VanEck SolidX Bitcoin Trust」を23日、承認判断される2月27日を迎えないまま取り下げることを発表した。
これらの取り下げの理由として1ヶ月以上にも及ぶ米政府機関の一部閉鎖が確信的な理由となっているようだ。
このシカゴオプション取引所(Cboe)のビットコインETF「VanEck SolidX Bitcoin Trust」はその名の通り、VanEck(ヴァンエック)社とSolidX(ソリッドエックス)社が、取引所シカゴオプション(Cboe)と協力して申請をしていた上場先物取引であった。
「VanEck SolidX Bitcoin Trust」はこの他にも複数の企業で構成されており、次の企業が各専門分野での参加をしていた。
- Solidx Management LLC
- Foreside Fund Services, LLC
- The Bank of New York Mellon
- Delaware Trust Company
ビットコインETF「VanEck SolidX Bitcoin Trust」のこれまでの流れについて
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ビットコインETFの申請取り下げの理由とは
先ほど冒頭でもあったように、ビットコインETF「VanEck SolidX Bitcoin Trust」の取り下げ理由として1ヶ月以上にも及ぶ米政府機関の一部閉鎖が理由とされている。しかし今回、米証券取引委員会(SEC)から発表されたシカゴオプション取引所(cboe)の取り下げの文書では、具体的な取り下げ理由は記載されていない。
ビットコインETFの申請については22日の時点でSECに取り下げの申請を行っており、23日にVanEck社のCEOであるJan van Eck(ジャン・ヴァン・エック)氏はCNBCの番組に出演した際に次のように述べている。
「現時点での米証券取引委員会(SEC)は政府閉鎖の影響を受けている。そのためビットコインETFの課題であったカストディや市場操作に関して話し合ったのだが、このような形となった。しかし、SECの影響が解決された時、ビットコインETFの再申請を行う。カストディや市場操作の懸念は問題ない。」
この発言の背景には、カストディや市場操作の懸念点は2月27日の承認判断までには間に合っていたが、米証券取引委員会(SEC)の政府閉鎖の影響を受けているため一度申請を取り下げただけという意味が込められているようだ。
この申請の取り下げにおいてビットコイン(BTC)の価格は大きな下落を引き起こしておらず、その要因として先ほどの説明通り「米証券取引委員会(SEC)の政府閉鎖の影響を受けているため一度申請を取り下げただけ」という理由から価格に影響を与えることはなかったようだ。