米証券取引委員会は(SEC)は11月29日、仮想通貨の資金調達であるICO(イニシャルコインオファリング)への投資を促進するために受け取った支払いの開示を行わなかったとして、プロボクサーであるフロイド・メイウェザー氏と、音楽プロデューサーであるKhaled Khaled(DJ Khaled)氏に対してSECは起訴を行なったことを発表した。
今回の起訴の対象となった内容は、フロイド・メイウェザー氏が、Centra Tech Inc.(セントラ・テック)社から10万ドルを含む、3つのICOプロジェクトの支払いを開示しなかったこと。また、Khaled Khaled(DJ Khaled)氏も同様に、同社(セントラ・テック社)からの5万ドルの支払いを開示しなかったことをSECは発見した。
セントラ・テック社のICOはどうなっているのか?
SECは2018年4月に、ICOプロジェクトを立ち上げたセントラ・テック社の共同設立者である、ソフラブ・シャルマ氏とロバート・ファルカシュ氏を次のような理由で起訴・逮捕している。
- SECの認可を受けずに「CTRトークン」を販売し、3200万ドルを調達。
- 正式パートナーを組んでいない金融機関を同社の公式HPに掲載。
今回のフロイド・メイウェザー氏と、Khaled Khaled(DJ Khaled)氏の件についてSECの法律施行局共同ディレクターである捨てdファニー・アバキアン氏は次のように述べた。
「これらのケースは、投資家に完全な開示の重要性を強調している。メイウェザーとハイドルのICOプロモーションは、支払いについての開示がないため、有償の保証ではなく偏っているように見えるかもしれない。」
2人の今後は?
また、フロイド・メイウェザー氏と、Khaled Khaled(DJ Khaled)氏の2人には、不調整、罰則、利子を支払うことに同意し、フロイド・メイウェザー氏は30万ドルの払い戻し。Khaled Khaled(DJ Khaled)氏は、30万ドルの払い戻し、10万ドルの罰金、144,775ドルの賠償金を支払うこととなった。
さらに、フロイド・メイウェザー氏は3年間、仮想通貨およびそれ以外の証券の宣伝をしないことに同意し、Khaled Khaled(DJ Khaled)氏は2年間、同様の禁止に同意をした。フロイド・メイウェザー氏はこれらの調査に協力することにも同意していうという。