世界でもトップクラスの証券取引所Nasdaq(ナスダック)は、世界中で発行されている暗号通貨の取引をする際に機関投資家などの向けた分析的な優位性を提供するため、暗号通貨の価格変動を昨年運営を開始したナスダックの「Analytics Hub(アナリティクスハブ)」に追加する計画を、アナリティクスハブの関係者の情報にて明らかとなった。
昨年からスタートしたアナリティクスハブは、FacebookなどをはじめとするSNSサービスのデータを解析、機械学習と自然言語処理機能(NLP)を利用して、投資家などに向けた市場動向の情報を提供している。
➡ Alternative data is becoming increasingly important. Nasdaq helps put these vast and diverse groups of data into a form people can use to make investment decisions via Analytics Hub. https://t.co/GA7689kueQ #investors #nasdaq #evestment #altdata #publicity #iSentium
— Nasdaq (@Nasdaq) 2018年8月3日
これらの技術をベースにして、暗号通貨の情報を加えた新システムを計画しているようだ。さらに、このアナリティクスハブに追加される価格分析ツールは既にベータ版がテストローンチされており、市場へのローンチは11月を予定している。
これらの情報に対してナスダックのデータ部門責任者Bill Dague氏は、次のように述べている。
「豊富な関心がある場合、私たちは暗号違反に関するデータセットを検討している」「暗号関連製品を発売するかどうかはまだ分かりません」
同ツールは、SNSの情報分析のほか、投資家などのウォレットからの資金の流れや、世界中に存在する仮想通貨取引所のデータを分析して、約500種の暗号通貨に関する総合的な分析データを提供するとしている。