SAP Payを通じて既存の業務環境からステーブルコイン決済が可能に
Circle(サークル)は2026年10月7日(水曜日)、米国のソフトウェア大手SAPが出資する金融サービス企業Tereina(テレイナ)との提携を発表した。
Circle 🤝 Tereina Circle and Tereina are partnering to bring USDC and EURC into enterprise payment workflows, beginning with SAP Pay, where Arc serves as the preferred blockchain. For eligible businesses, that means more ways to move and settle value through the applications they already use. https://t.co/juiqgu0jRx
— Circle (@circle) October 7, 2026
CircleとTereinaは、USDCとEURCを企業向け支払いワークフローに導入するためのパートナーシップを結び、SAP Payから開始し、Arcが優先されるブロックチェーンとして機能します。
対象となる企業にとっては…
SAP Cloud ERPを皮切りに、米ドル建てステーブルコインUSDCとユーロ建てステーブルコインEURCを企業向け決済に導入する。対象企業は既存の業務アプリケーションからステーブルコインを送受信できるようになる。両社は今後数カ月以内に顧客との実証プログラムを開始する予定だ。
SAP Payに統合、従来の業務環境でステーブルコイン決済に対応
今回の提携では、USDCとEURCをTereinaの決済インフラに統合し、SAP Cloud ERP内の決済サービス「SAP Pay」を通じて提供する。米ドル建て決済ではUSDCを優先的に使用し、ユーロ建て決済にはEURCを利用する。
SAP Payは、既存の業務環境内で支払いを実行し、請求書や発注書との照合まで行える決済サービスだ。銀行振込や小切手などの従来の決済手段に加え、ステーブルコインにも対応し、財務担当者は別の決済プラットフォームに切り替えることなく取引を管理できる。
対象企業は、事前に統合されたCircle Mintアカウントを使ってUSDC決済も可能だ。決済のタイミングや通貨、方法も企業側で選択でき、従来の業務の流れを維持しながら新たな決済手段を取り入れられる。
SAPの顧客が関わる取引は世界の商取引の84%を占めるとされ、世界最大手企業100社のうち99社がSAP製品を利用している。
Circleのジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)CEO(最高経営責任者)は、ステーブルコインが世界の商取引を支える中核的なインフラになりつつあると述べ、既存の企業向けアプリケーションとの連携によって資金移動の効率化を目指す考えを示した。
独自ブロックチェーン「Arc」を優先採用、今後は顧客との実証へ
両社は、初期のステーブルコイン決済において、Circleが開発したレイヤー1ブロックチェーンArcを優先的に採用する方針だ。
Arcは9月16日にパブリックメインネットをローンチし、取引手数料にUSDCを使用する。1秒未満での取引確定を特徴とし、USDCやEURCを含む20種類以上の法定通貨建てステーブルコインをサポート。ただし、すべてのSAP Pay決済がArc上で処理されるわけではない。SAP Payは複数の決済手段に対応しており、企業は用途に応じて決済方法を選べる。
今後数カ月以内には、CircleとTereinaが顧客と共同で価値実証プログラムを実施する。財務・決済担当者向けの研修やパートナーとの協力も進め、企業への導入拡大を目指す。
Tereinaのセドリック・ブルー氏(Cedric Bru)CEOは、企業が従来の業務方法を変えずに新たな決済技術を利用できる環境を目指すと説明している。
現時点では、参加企業や具体的な決済規模、本格的な商用展開の時期は明らかになっておらず、今後の実証プログラムが導入拡大に向けた次の段階となる。
























