Bitfinex Securities、StrategyとMetaplanetに関するトークン化債券を上場

Bitfinex SecuritiesがStrategyとMetaplanetに関するトークン化債券を上場

暗号資産取引所大手Bitfinex(ビットフィネックス)グループのトークン化資産プラットフォームBitfinex Securities(ビットフィネックス・セキュリティーズ)は、企業の財務資産としてビットコイン(Bitcoin/BTC)を導入している上場企業数社と連動した、新たなトークン化証券(ノート)を上場した。

今回の対応により、主要国の米国外に居住する適格投資家は、従来の株式市場を経由することなく、これらの企業への間接的な経済的アプローチが可能となる。

新たに取引が開始された注目銘柄と仕組み

今回導入された主要銘柄には、米Strategy(ストラテジー)社の普通株に連動する「CMSTR」や、日本市場(東証3350)で知られるMetaplanet(メタプラネット)社に連動する「CMPTL」が含まれる。さらに、Strategy社の変動金利型永久優先株を裏付けとする「STRCst」も追加された。

各トークンはルクセンブルクの証券化ファンドORO(II)を通じて発行され、実際の原資産株式は厳格な管理体制のもと規制機関にカストディ=保管されている。原資となる株式の所有権そのものが移転するわけではないが、それぞれの価値変動や配当などの経済的メリットがトークン保有者に反映される設計となっている。

なお、この決済基盤にはビットコイン(Bitcoin/BTC)のL2(レイヤー2)である「Liquid Network」が採用されている。

端数投資対応と取引ペアの多様化

これらの商品は、1単位あたりの分割購入(フラクショナル取引)に対応しており、約1ドルというごく小額からのポジション構築が可能だ。決済通貨としては法定通貨である米ドルのほか、ステーブルコインのテザー(Tether/USDT)、およびビットコインとの取引ペアが提供されている。

取引に参加する投資家には、同プラットフォームが定める本人確認(KYC)およびマネーロンダリング防止(AML)要件を満たした専用ウォレットの使用が義務付けられている。

拡大するデジタル証券市場と今後の展望

Bitfinex Securitiesは、スウェーデンのH100 GroupやフランスのCapital Bに関連する銘柄を含め、今回の一連の追加により計5種類の新規証券を取り入れた。これにより同取引所のラインナップは12種類(27取引ペア)へと大きく拡充され、プラットフォーム全体の上場資産総額は5億ドル(約800億円)を超過している。

規制下のセカンダリー市場において、ビットコインを基軸資産に持つ企業のトークン化証券が流通する初のケースとして注目を集めており、同社は今後も金の利回り型ファンドやマイニング関連債券、米国MMFのトークン化など、さらなる商品拡充を予定している。