Zeus Walletがサイバー攻撃でインフラ一時停止も顧客資金の安全性確保
セルフカストディ(自己管理型)ビットコイン(Bitcoin/BTC)・ライトニングネットワークLightning Networkウォレットの「Zeus Wallet(ゼウス・ウォレット)」は、サイバーセキュリティインシデントへの発生に伴い、全システム監査のためインフラを一時停止した。
ZEUS infrastructure is temporarily offline following a cybersecurity incident.
The attack has been mitigated. We are keeping services offline while we conduct a comprehensive audit of all systems before restoring operations.
**Customer funds were neither lost or at risk.**
— ZEUS (@ZeusLN) August 5, 2026
サイバーセキュリティインシデント発生に伴い、ZEUSのインフラストラクチャーは一時的にオフラインとなっています。攻撃は既に鎮圧済みです。運用再開に先立ち、全システムの包括的な監査を実施するため、サービスを停止したままにしております。**お客様の資金は損失も危険にさらされることもありませんでした。
攻撃は数時間で封じ込められており、顧客資金の損失やリスクは発生していないと公表されている。創設者のエヴァン・カルーディス(Evan Kaloudis)氏によると、今回の被害はZeus自身の内部インフラに限定されており、Lightningノードソフトウェアの脆弱性に起因する形跡はない。現在は米国国立標準技術研究所(NIST)のガイドラインに準拠した復旧プロセスを進めています。
サービス停止に伴いLSP(流動性プロバイダー)チャネルが影響を受けたユーザーには、稼働再開後に代替チャネルが手配される予定だ。また、同社はセキュリティ強化のため、署名鍵をノードから分離するVLS(Validating Lightning Signer)(※1)や「TEE(信頼された実行環境)」の活用を加速させる方針を示している。
ビットコインのライトニングネットワークにおいて、秘密鍵と署名機能をノード本体から完全に切り離し、安全性を高めるための技術およびプロジェクトの事。
相次ぐインフラ障害とエコシステムの動き
今回の障害直前には、非カストディアル型スワップ機能を提供するBoltz(ボルツ)が無期限停止したことを受け、Zeus側でもスワップ機能を停止していた。短期間でAQUA Wallet(アクア ウォレット)など主要プロバイダーの障害が重なったことで、一時的にサービス層への警戒感が広がった。
しかし、分析データAmbossによると、同時期のLightning Network全体の公開キャパシティや決済チャネル数は増加傾向を維持しており、ネットワーク自体の健全性に問題はない。
業界全体で深まるセキュリティ検証
最近ではColdcard(コールドカード)ハードウェアウォレットにおける擬似乱数生成器の脆弱性発覚(Galaxy Researchの調査では計1,500 BTC超の被害を推計)など、関連ツールの問題が目立っている。
これを受けて有志の「Bitcoin Red Team」がAIと手動検証を用いたオープンソースリポジトリの大規模監査を実施するなど、エコシステム全体で防御体制の見直しが進んでいる。
























