ハイパーリキッド(Hyperliquid)、ICEとCMEグループによる規制強化の圧力に直面

ハイパーリキッドがICEとCMEグループによる規制強化の圧力に直面

CMEとICEは、市場リスクと制裁リスクを理由に、Hyperliquidの調査を米国規制当局に要請した。

2026年5月16日(金曜日)付けブルームバーグの報道によると、CMEグループとICE(インターコンチネンタル取引所)は、市場操作と制裁回避の懸念から、Hyperliquidの調査を米国規制当局に強く求めたという。CMEとICEは、ハイパーリキッドの規制を受けない性質が、石油市場におけるインサイダー取引、市場操作、制裁回避を助長していると主張。両社の幹部は、CFTC(商品先物取引委員会)にこの問題を提起。報道によると、この問題は連邦議会議員にも伝えられたという。

両取引所は現在、Hyperliquidの匿名かつ規制を受けない取引環境が、システミックな金融リスクをもたらすという点で意見が一致。両取引所は特に、HIP-3アップグレードで開始された24時間365日取引可能な原油無期限契約を標的にしている。

なお、一方のHyperliquidは既に、規制圧力から身を守るための対策をいくつか講じている。

Hyperliquidが原油価格を歪め、価格操作に悪用される

懸念の中心は、Hyperliquidの急成長中の無期限先物市場で、両取引所運営会社は、特に原油をはじめとする伝統的な商品市場への潜在的なリスクについて警告を発した。

日本語訳:
ICEとCMEは、急成長しているものの規制されていない仮想通貨プラットフォームであるHyperliquidを規制するよう米国に圧力をかけている。両取引所は、Hyperliquidが世界の原油価格を歪め、価格操作に悪用される可能性があると主張している。

両社は、Hyperliquidの分散型構造を主要な懸念事項として挙げた。匿名取引環境も、議論の中でリスクとして指摘された。さらに両社は、Hyperliquidが悪意のある者によって市場価格操作に利用される可能性があると警告しており、制裁回避についても、その取引モデルに関連するリスクとして挙げられた。

Hyperliquidの活動が世界の原油価格指標に影響を与える可能性があると警告したほか、両社は分散型取引チャネルがインサイダー取引を可能にする可能性があるとも警告した。

Hyperliquidの成長と規制上の立場

しかしながら、同プラットフォームは分散型という特性から、世界的に規制を受けおらず、中央集権型の取引所のようにKYC(顧客確認)やAML(マネーロンダリング対策)の枠組みも実施していない。

CMEとICEは、これらの規制がインサイダー取引、市場操作、制裁回避を助長すると主張している。しかし、規制当局との衝突を避けるため、Hyperliquidのフロントエンドインターフェースは、米国、オンタリオ州(カナダ)、OFAC制裁対象国など、特定の管轄区域からのアクセスをジオフェンスで制限している。さらに、プラットフォームの主要開発元であるHyper Foundationは、2月にHyperliquid Policy Centerを設立。同センターは、Hyperliquidの自己管理型資産の性質を損なわない規制を策定するため、立法府と協力して活動することを目指している。

固定の満期日がないレバレッジ取引を可能にするパーペチュアル先物=無期限先物を提供しているHyperliquidは、24時間体制で運営され、仮想通貨デリバティブ取引において急速に成長。分散型デリバティブ市場の34%~44%のシェアを占めている。

仮想通貨情報プロバイダーのKaiko(カイコ)によると、これらの契約の累計取引量は2026年2月下旬の3億3,900万ドル(約538.7億円)から3月12日には73億ドル(約1.16兆円)以上に急増している。

HIP-3市場にも進出

HyperliquidはHIP-3(Hyperliquid Improvement Proposal 3:ハイパーリキッド改善提案3))市場にも進出しており、これらの市場では、株式や商品などの伝統的な資産への合成エクスポージャーを取引できる。

一方でICEは、HIP-4アップグレードにおけるHyperliquidの予測市場開設を受けて、Polymarket(ポリマーケット)への20億ドル(約3,178.5億円)相当の出資に対する脅威を排除しようとしている可能性もある。

無期限先物は、仮想通貨トレーダーの間で依然として人気があり、これらの商品は、満期日のないレバレッジ取引を可能にするため、トレーダーは価格変動を予測しながらポジションを保有し続けることができる。

米国の規制当局は、オフショア型無期限先物への個人投資家のアクセスを制限。当局は、レバレッジを利用したデリバティブは、レバレッジによって損失が急速に拡大する可能性があるため、リスクが高いと見ている。CMEとICEにとって、この問題は規制リスクと市場競争の両方を伴う。Hyperliquidは、伝統的な金融商品の一部に類似した商品でシェアを拡大している。

 

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