英国が決済制度を刷新へステーブルコイン統合でデジタル金融の競争力強化へ

英国ロンドンの街並みとポンドコイン、デジタル決済ネットワークを象徴するビジュアル

統一フレームワークの構築で次世代決済インフラの整備を加速

英国政府は、デジタル金融の拡大に対応するため、決済サービスと電子マネー規制の抜本的な見直しに着手した。

今回の改革は、従来型の決済とトークン化された決済を単一の枠組みに統合し、ステーブルコインやトークン化預金を制度の中に組み込むことを柱とする。ロンドンで開催されたフィンテック・ウィークで示された方針は、英国が次世代決済インフラにおけるグローバルリーダーとしての地位確立を目指す姿勢を示している。

英国財務省は、決済サービスと電子マネーに関する規制を一つの構造に統合する包括的な計画を打ち出しており、対象には従来の決済手段に加え、ステーブルコインやトークン化された預金も含まれる。これにより分断されていた制度を整理し、企業が明確なルールの下で事業を展開できる環境を整える。

決済に使用されるステーブルコインは正式な規制対象となる見通しであり、信頼性と安全性を確保しながら普及を後押しする方針だ。あわせて、ステーブルコインを基盤とした決済サービスを提供する企業に対する行政上の障壁を軽減する法案の提出も示唆されている。

また、人工知能を活用した決済モデルへの対応も検討が進められる。利用者に代わって取引を実行するAI(人工知能)の普及を見据え、既存の規制をどのように適用するかを整理し、監督体制の更新を図る構えだ。

ステーブルコイン普及と市場競争力の強化を進める

今回の改革は、2027年に施行予定の仮想通貨規制制度に向けた準備の一環として位置付けられている。

FCS(金融行動監視機構)は、ステーブルコインの発行や取引プラットフォーム、カストディサービス、ステーキングなどに関する意見募集を進め、各分野の規制の枠組みを整理している。

規制対象となるステーブルコインの発行者には、1対1の準備金維持と情報開示が求められる一方、裏付け資産からの利回りを個人利用者に還元することには制限が設けられる。企業は2026年9月30日から認可申請を開始し、移行期間を経て2027年10月25日に全面施行される予定だ。

日本語訳:
本日、クリス・ウーラードCBEがホールセール・デジタル・マーケット・チャンピオンに就任したことを発表できることを大変嬉しく思います。チャンピオンとして、クリスはリーダーシップと調整力を発揮し、非常に重要な課題である市場のデジタル化を推進していく上で貢献してくれるでしょう。

制度整備と並行して市場基盤の強化も進められる。金融行動監視機構の元幹部であるクリス・ウーラード(Chris Woolard)氏は、ホールセール・デジタル・マーケット・チャンピオンに任命され、トークン化資産の普及と官民連携の推進を担う。さらに政府は金融・イノベーション・テクノロジーセンターに100万ポンド(約2億円)を拠出し、フィンテック分野の連携強化を支援する方針を示した。

あわせて、オープンバンキングの次段階を見据え、FCAの役割拡大も進められる。決済システム全体の監督体制を簡素化しつつ、新たな決済ソリューションの普及を後押しする狙いだ。英国はデジタル資産とトークン化が金融の構造を変えるとの認識を強めており、今回の制度改革を通じて、デジタル金融の国際的な競争力強化を図る。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム