ベトナムでライセンス制度を試験導入が開始される
ベトナムは、仮想通貨取引所からの試験的なライセンス申請の受付を正式に開始した。
ベトナム政府は、仮想通貨業界の法的グレーゾーン解消に向け、試験的なライセンス供与を開始。銀行、証券会社、テザーが規制対象のデジタル資産プラットフォームの構築に取り組む中で、仮想通貨取引所向け厳格なライセンス制度を試験的に踏み切った。
公表された政府文書によると、仮想通貨取引所向けのライセンス制度の試験運用を開始し、仮想通貨セクターを非公式な規制状態から正式な法的枠組みへと移行させた。ベトナム財務省は、仮想通貨取引所を運営する組織に対するライセンスの発行、変更、取り消しに関する3つの行政手続きを導入する決定書96/QD-BTCを発布。
この行政手続きは
・企業による営業ライセンスの申請許可
・既存ライセンスの調整
・必要に応じたライセンスの取り消し
となっており、国家証券委員会が同セクターを監督し、申請要件と手続きに関する詳細なガイダンスを公開。早ければ3月にも営業を開始できる可能性がある。
この枠組みは、仮想通貨取引が明確な法的認可なしに行われていたこれまでとは一線を画すもので、約10社の証券会社と銀行がライセンス承認を受け、市場参入の意向を表明しているとのことだ。
将来的に業界のより安全で安定した成長を目指すベトナム
政府決議第05/2025/NQ-CP号は、パイロットプログラムへの参加資格を厳格に定めており、申請者は、主に機関投資家からの資金による、最低10兆VND(ベトナムドン、約604億円)の払込資本金を有するベトナム企業でなければならない。
この資金の大部分となる65%以上が、銀行、投資会社、保険会社などの機関投資家から調達されており、サイバーセキュリティ能力や資格を有する証券専門家を含む、インフラ、ガバナンス、人員配置に関する詳細な基準を満たす必要がある。
ベトナムはアジア太平洋地域で最も活発な仮想通貨市場の一つで、ブロックチェーン分析会社Chainalysis(チェイナリシス)によると、ベトナムの仮想通貨取引量は2024年7月から2025年6月の間に過去最高水準に達すると推定されている。アジア太平洋地域の仮想通貨市場上位3位にランクインし、これまで、2024年半ばから2025年半ばにかけて、総取引額は2,200億ドル(約34.9兆円)から2,300億ドル(約36.5兆円)を記録している。
これまでベトナムでは、仮想通貨取引は明確な法的権限なしに行われていたが、2026年1月1日にデジタル技術産業法が施行され、デジタル資産に対する規制監督が正式に確立された。国内の取引プラットフォームにライセンスを付与することで、こうした活動すべてを公式ルールの下に置くことを目指しており、将来的に業界のより安全で安定した成長を支援することを目指している。
























