ZKカジノ、3,300万ドルの崩壊から数カ月、ラグプル訴訟で段階的な返金を開始

ZKカジノが長い沈黙の後、返金再開

ZKカジノ(ZK Casino)は、破綻したプロジェクトをめぐる数カ月の活動休止を経て、崩壊の影響を受けたユーザーへの部分的な返金を開始した。

ZKカジノは、仮想通貨史上最も長引いた破綻紛争による影響を受けたユーザーに対し、ゆっくりとした部分返済を開始させた。この最新情報は、@Derivatives Monkeとして知られるプロジェクトの匿名創設者によって2025年11月10日にXで共有された。

日本語訳:
ETH出金リクエストの約35%を処理しました。ZKasino_ioブリッジャー(約2500/8000アドレス)。この約35%に該当する場合、ETHは以下のいずれかで…

創設者によると、イーサリアム(Ethereum/ETH)をプラットフォームにブリッジしたアドレスの約35%が、zkSync LiteまたはzkSync Eraで払い戻しを受けており、来週にはさらに多くの払い戻しが行われる予定という。金額は現在調整中で、最終残高の計算方法によっては、一部のユーザーに追加利息が支払われる可能性もある。ただし、高額の出金には本人確認が必要になり、これは法的要件によるものとなっている。

ZKカジノの崩壊は1万人以上のユーザーに影響を与え、損失額は3,300万ドル(約51億円)と推定されているものの、法的制約と流動性制約のため、完全な回復は依然として不透明なままである。

崩壊に至った経緯

ZKカジノは2024年4月にローンチされ、ユーザーはETHをレイヤー2チェーンにブリッジすることで利回りを獲得し、元のETHをいつでも引き出せるという売り文句を掲げていた。

しかし、実際には払い戻し処理をする代わりに、ユーザーの入金は権利確定済みのZKASトークンに変換され、その裏付けとなるETHはLidoにステークされていた。この動きにより、1万人以上のユーザーが影響を受け、損失は約3,300万ドルと推定されている。このプロジェクトは、イーサリアムのヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏を含む仮想通貨コミュニティ全体から厳しい批判を受け、ブテリン氏は、ゼロ知識技術を使用しているという主張に異議を唱えていた。

その後のオンチェーン分析では、以前の詐欺行為との関連性が示唆された。オランダ当局はその後数人の逮捕者を出したものの、回収できた資金はごく一部にとどまった。

払い戻しプロセスの現状

現在の払い戻しの進捗(しんちょく)状況はある程度の安心感を与えてくれるものの、完全解決を意味するものではない。

これまでに資金を受け取ったのはユーザーの約3分の1に過ぎず、創設者は残りの支払いを完了するために複数の関係者と連携していると述べるにとどまっている。アップデートによると、来週にはさらに40%の払い戻しが処理される可能性があり、これにより影響を受けたウォレット全体の約75%に支払いが行われることになる。

しかし、タイムラインは依然として不透明なままで、最終的な回収は流動性の状況、法的圧力、残りのオンチェーン資産の取り扱い方法に左右される可能性がある。影響を受けた多くのユーザーは、長い遅延と第三者による監視の欠如とプロジェクトの初期段階における欺瞞を理由に、懐疑的かつ慎重な姿勢を崩していないのが現状だ。

 

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