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フランクリン・テンプルトンが香港でマネー・マーケット・ファンドを立ち上げ
フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)は、ブロックチェーン投資を促進し、機関投資家のアクセスを拡大を目指し、香港初のトークン化された米ドル建てマネー・マーケット・ファンドを立ち上げた。
The Digital Assets team at @FTI_Global has leveraged our proprietary Benji Technology Platform to bring a new tokenized security to market for professional investors in Hong Kong.
This milestone marks the first end-to-end tokenized solution introduced by an asset manager in… pic.twitter.com/IUToAVlqnM
— Franklin Templeton Digital Assets (@FTDA_US) November 4, 2025
デジタルアセットチームFTI_Globalは、当社独自のBenjiテクノロジープラットフォームを活用して、香港のプロの投資家向けに新しいトークン化証券を市場に投入しました。このマイルストーンは、香港の資産運用会社がブロックチェーンネイティブの発行、配布、サービスを統合した、エンドツーエンドのトークン化ソリューションを導入した初の画期的な出来事です。
フランクリン・テンプルトンは、香港が実体資産のトークン化を加速させる中、ブロックチェーンベースのUCITSファンドを導入し、デジタル資産への新たな一歩を踏み出した。「Franklin OnChain U.S. Government Money Fund(日本語訳:フランクリン・オンチェーン米国政府マネーファンド)」と呼ばれる新ファンドは、短期の米国政府証券に投資し、伝統的な金融とブロックチェーン技術の融合に向けた大きな一歩となる。同社のアジア太平洋地域責任者であるタリク・アフマド(Tariq Ahmad)氏は発表に際して次のように述べている。
今回のファンド立ち上げは、現代の投資家のニーズに応える革新的な投資ソリューションを提供し、このダイナミックな市場におけるトークン化商品の利用を拡大するという、当社の継続的なコミットメントを反映しています。
なお、このトークン化ファンドは、当初は機関投資家とプロ投資家のみを対象としており、EU(欧州連合)全域で投資ファンドの販売を可能にする規制枠組みに基づき、ルクセンブルクに登録されている。
フィンテック2030と香港のトークン化戦略
同社によると、トークン化された構造により、従来のファンドよりも取引の迅速化、透明性の向上、コストの削減が可能になる。
同社は個人投資家向け版の立ち上げも計画しており、アジアにおけるトークン化された投資商品へのアクセスを拡大していく構えで、同社イノベーション責任者のサンディ・カウル(Sandy Kaul)氏は「デジタル資産のパイオニアとして、専門知識とBenji Technologyを活用し、アクセスの拡大を目指しています」と述べている。
今回の立ち上げは、HKMA(香港金融管理局)の余偉文(Yue Wai-man)長官が発表したフィンテック2030計画を裏付けるものである。AI(人工知能)、ブロックチェーン、トークン化された預金フレームワークを統合するための40以上の措置が含まれており、銀行間決済におけるCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)の活用への道を開く。
同社による今回の動きは、2月に発表されたチャイナ・アセット・マネジメント(香港)初のトークン化商品であるChinaAMC HKDデジタル・マネー・マーケット・ファンドのローンチに続くものである。























