FigureがNASDAQで好調なデビューを果たす
ブロックチェーンベースの消費者向け融資プラットフォームであるFigure Technologies(フィギュア・テクノロジーズ※以下、Figureと表記)は、NASDAQで好調なデビューを果たした。
Figure株(NASDAQ: FIGR)は2025年9月11日(木曜日)、ウォール街上場初値で44%急騰し、IPO(新規公開株式)への投資家の熱意を受け、株価は44ドルで取引を開始。25ドルの公募価格を大幅に上回り、企業の時価総額は76億ドル(約1.1兆円)に急騰し、NASDAQで好調なスタートを切った。同社はIPO(新規株式公開)で3,150万株を売却し、投資家から7億8,750万ドル(約1,161億円)を調達した。
SoFi(ソーファイ)の共同創業者であるマイク・キャグニー(Mike Cagney)氏が設立したニューヨークに拠点を置くFigureは、仮想通貨関連企業や最先端のフィンテックソリューションへの投資家の関心が再び高まる中で、注目を集めている。アナリストは、仮想通貨とDeFi(分散型金融)市場の強気な動きの中で、Figureをフィンテックのパイオニアと見ている。
FIGRのウォール街での好調なデビュー
Figureは、1株25ドルでIPOを開始し、3,150万株を発行して7億8,750万ドルを調達し、当初は堅調に見えた取引は、木曜日の朝、フィギュアの株価がナスダック市場で約44ドルで取引を開始したことで、IPO価格を約44%上回る驚異的な上昇となった。その後、株価は約35%上昇し、FIGRのデビューを大成功に収めた。
Figureは住宅ローンの変革を約束
他の仮想通貨関連投資とは異なり、Figureは投機的なプロジェクトではなく、消費者向け融資における真の問題を解決する事業であり、注目すべき点は、住宅ローンの承認は通常、時間と費用がかかることです。
Figureは、住宅ローンの融資実行に要する期間が米国平均の42日(6習慣)に対し、5~10日で完了すると約束。この運用スピードとFigureの収益性の高い成長軌道は、明らかに投資家の心を掴んでいる。
同社はブロックチェーン技術を用いて、信用スコア、住宅資産価値、不動産評価額といった主要な信用データを追跡し、情報の透明性を維持。通常は訓練を受けた専門家が必要となる問題をテクノロジーで解決することには疑問が残る。
アナリストによる見解
市場アナリストは、Figureのデビューについて、フィンテックおよび仮想通貨セクター全体にとっての先駆的な出来事と捉えている。
キャグニー氏は、Figureはブロックチェーンが業界全体を変革する一例に過ぎないと述べており、同氏は、この技術は信頼できる仲介業者の必要性を減らすことでコストを削減する可能性を秘めていると述べている。ブロックチェーンによって従来の信用仲介業者を排除するというビジョンは、分散型金融と自動融資プロセスへの大きな転換の一環として、大きな反響を呼んでいる。業界関係者は、Figureの堅実な財務状況と破壊的なテクノロジーによって、1兆ドル規模の住宅担保ローン市場で大きなシェアを獲得できる優位な立場にあると指摘。
専門家は、初日に76億ドルに達したFigureの評価額の急騰は、同社の短期的な成長見通しへの信頼感と、AI(人工知能)、ブロックチェーン、金融サービスを融合させる企業に対するより強気な見方の両方を反映していると指摘。デジタル資産やステーブルコインにますます有利になる規制環境下で、Figureはブロックチェーンを基盤としたフィンテックIPOの新たな波の先駆者となる可能性があると見る向きもある。
ただし、仮想通貨関連株に伴うボラティリティ(※価格変動差)の高さや、規制環境をめぐる不確実性を考慮すると、ある程度の注意は必要である。トレーダーや機関投資家は、Figure が伝統的な金融セクターに破壊的な変化をもたらす可能性を受け入れる準備ができているとみられ、2025年にはフィンテック市場がより広範囲に雪解けし、成熟する兆しを見せている。