メサーリ(Messari)研究者、イーサリアムは最近史上最高値を更新も弱体化の可能性を警告

イーサリアムは最近史上最高値を更新も弱体化の可能性

仮想通貨オンチェーンデータの分析を手掛けるMessari(メサーリ)は、イーサリアム(Ethereum/ETH)が最近急騰しているにもかかわらず、実際には死につつあると示唆している。

日本語訳:
イーサリアムは死にかけている。ETHが8月に最高値を更新したにもかかわらず、8月のイーサリアムの収益は3,920万ドルにとどまった。これを客観的に見ると、- 8月23日(1億5,740万ドル)から75%減、- 8月24日(6,480万ドル)から40%減、- 2021年1月以来4番目に低い月間収益。イーサリアムのファンダメンタルズは崩壊しつつあるが、ETHは価格が上昇する限りは気にしない。

Messariの研究者が第3四半期の力強い上昇にもかかわらずネットワーク収益が減少しており、イーサリアムの弱体化の可能性があると警告。イーサリアムは過去1年間、猛烈な勢いで上昇。2025年8月23日には史上最高値の1ETH=710円を記録。

CoinMarketCapより画像引用

2025年9月8日13時の現時点で1ETH=639,500円前後で推移している。この勢いを支えているのは、イーサリアムに対する機関投資家の関心の高まりで、6月初旬以降、イーサリアムを保有する企業は、ETH総供給量の1%以上を保有している。

しかし、価格が力強く上昇しているにもかかわらず、オンチェーン手数料とプロトコル収益はそれに追いついておらず、急落。8月のネットワーク収益は3,920万ドル(約58億円)で、2021年1月以来の最低水準となった。前年比75%減となり、ユーザーの需要と持続可能なネットワーク収益化に疑問が生じている。

イーサリアムスポットETFへの流入と国債の需要

一方、米国上場のスポットイーサリアムETF(上場投資信託)は、2024年7月の開始以降、着実な成長を遂げており、イーサリアムに連動する企業債も増加している。

これらのETHベースの投資商品への流入はビットコインETFを上回り、BTCファンドよりも多くの資金を集めている。投資家が2番目に大きい仮想通貨から利益を得る機会が増えていると見なすにつれて、イーサリアムETFへの資金ローテーションが進んでいることを反映している。

注目点は、スポットイーサリアム ETFへの8月の需要が前例のないほど急増し、ビットコインETFの7億5,000万ドル(約1,111億円)の流出に対し、約39億ドル(約5,779.4億円)の流入を記録した点だ。

また、イーサリアム価格は、デジタル資産トレジャリー企業(DAT)による継続的な買い増しも追い風となっている。イーサリアムの主要4社であるBitmine、SharpLink Gaming、Bit Digital、The Ether Machineは、合計で約270万ETHを保有しており、その価値は120億ドル(約1.8兆円)を超えている。これは、これらの機関投資家がイーサリアムの将来性に自信を持っていることを裏付けており、強気な需要を後押ししている。

 

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