シンガポールのDBSが4,000人の人員削減を計画、人間からAIへ

DBSが4,000人の人員削減を計画

DBS(Development Bank of Singapore:シンガポール開発銀行)は、AI(人工知能)を採用するため、今後3年間で4,000人を解雇すると発表した。

日本語訳:
アジアの大手銀行、AIが人間に取って代わる中、4,000人の人員削減へ

DBSは2025年2月25日(火曜日)、4,000人の人員削減を発表。また、約13,000人のスタッフをスキルアップまたは再教育の対象としており、そのうち10,000人以上がAIやデータ関連スキルのトレーニングを開始したと発表。さらに、AIに関連した約1,000の新規雇用を創出する予定であることを明らかにしたうえで、同銀行の広報担当者は次のように述べている。

人員削減は、今後数年間で臨時雇用や契約雇用が減ることによる自然減によるものであり、私たちは従業員が将来に備えられるよう、スキルアップと再教育に引き続き投資していきます。

DBS には現在、臨時社員と契約社員が併せて8,000人~9,000人在籍しており、合計で約 41,000人が同銀行で働いている。また、今回の人員削減計画は、正社員にも影響するとみられ、同銀行の退任が予定されているピユシュ・グプタ(Piyush Gupta)CEO(最高経営責任者)は、同社が AI 関連の新規雇用を約1,000件創出する計画だと述べた。同氏は昨年、DBS は 10 年以上 AI に取り組んできたと述べ、次のようにコメントしている。

当社は現在、350のユースケースに800以上のAIモデルを導入しており、2025年にはこれらの経済効果は10億シンガポールドル(約1,117.5億円)を超えると予想しています。


世界中の企業の40%以上がAIを採用するために人員削減を計画

昨年(2024年)に発表されたIMF(国際通貨基金)のレポートによると、AI は世界中の雇用のほぼ40%に影響を与えるとされている。

AI が普及するにつれて、その脅威はますます注目を集めており、最初は失業率が上昇すると予想されている。

さらに、WEF(World Economic Forum:世界経済フォーラム)の調査によると、AIが一部の仕事を自動化するため、雇用主の41%が人員削減を計画しているという。レポートによると、調査対象となった世界中の大企業の77%が、2025年から2030年の間に現在の従業員のスキルアップと再教育を実施し、AIをよりうまく活用できるようにする計画があると回答しており、WEFは次のように述べている。

AIと再生可能エネルギーの進歩は(労働)市場を再形成しており、多くの技術職や専門職の需要の増加を促す一方で、グラフィックデザイナーなどの他の職種の需要は減少しています。

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